コーチェラが異例の早さで2026年のラインアップを発表した。ヘッドライナーには、今をときめくスーパースターたちが名を連ねる。サブリナ・カーペンター、コロンビア出身のカロルG、そしてサプライズで新作を発表したばかりで、2022年に体調を崩して以来ツアーを行っていなかったジャスティン・ビーバーだ。
ロック勢も手堅い。ナイン・インチ・ネイルズは「Nine Inch Noize」と表記されているが、これは現在行っているツアーでBOYS NOIZEが大きく関わっていることから、その進化形という位置づけだろう。さらにイギー・ポップ、忘れた頃にフェスへ戻ってくるザ・ストロークス、ターンスタイル、エセル・ケイン、ソンバー、ギースといった顔ぶれが並ぶ。加えて、トーキング・ヘッズとして取材した際「コーチェラに出演する予定は?」と尋ねたところ「ない」と答えていたデヴィッド・バーンも、ソロとして登場する。土曜には新旧のニューヨーク勢が自然と集結する印象だ。
また、FKA Twigs、ピンクパンサレス、ウェット・レッグ、リトル・シムズ、レイヴェイといった、今まさに観たいアーティスト(すでに来日済みの人も含む)が揃う。
そして最大の驚きは、ラインナップの一番下に記された “The Bunker Debut Of Radiohead Kid A Mnesia” という文字だ。ついに、最近ツアー発表をしたレディオヘッドが『Kid A Mnesia』をパフォーマンスするのか!? と盛り上がったが、甘かったようだ。ローリング・ストーン誌によれば、レディオヘッドのエージェントは「バンドは出演しない」と明言したという。つまり、20周年で公開された『Kid A Mnesia』の映像作品の上映やエキシビションが予定されているのかもしれない。
日本からはCreepy Nutsや藤井風も出演する。
さらに驚かされたのは、ローリング・ストーン誌の報道によると、ジャスティン・ビーバーは今回の出演交渉をエージェントを通さず自ら行い、その出演料はなんと1000万ドル(約15億円)にのぼるということだ。
総じて、ここ数年の中でもかなり強力なラインアップと言えると思う。これまでコーチェラは通常、開催年の1月にラインアップを発表し、チケットは即完売していた。しかし2024年は売り切れず、翌2025年は前年11月に発表。そして今回はさらに早い9月の発表となった。開催は4月10〜12日、17〜19日。チケット発売は9月19日からとなる。
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