ザ・キュアーの16年ぶりのアルバムがとにかく素晴らしすぎる!
1曲目のイントロのリバーブまみれのドラムサウンドを聴いた瞬間に失われた遥かな時間が蘇るような、確固として堂々たる80年代のゴシックでサイケでニューウェイブなサウンドスケープが広がる。そしてロバート・スミスの霊感に満ちた歌声とともに、全8曲、49分の深い感動の物語が絵巻のように繰り広げられる。
これほどの濃密な、それでいて潔い「ザ・キュアー」なアルバムを実らせるためにどれほどの逡巡や研鑽があったのだろう。崇高な到達点のようなアルバムだ。
ザ・キュアーが初めてフジロックに出演した2007年、ロバート・スミスのインタビューの機会があり、そのときに僕はインタビュアーの粉川しのに一つだけ質問を託した。その質問は「あなたにとって死とは何ですか」だった。
この最新アルバムのテーマは「死」だ。ザ・キュアーの作品には常に死は纏わっているが、今作はそのテーマに真正面から肉薄したものだ。生に感情が満ちているように、死にも感情が満ちている。その感情が嵐のように吹き荒れる、圧巻のアルバムなのだ。
ロッキング・オンの次号では8ページのロングインタビューを掲載するのでご期待ください!(山崎洋一郎)
https://rockinonsonic.com/
ザ・キュアーの素晴らしすぎる新作について、ロバート・スミスが語る!
2時間前