紹介するのが遅れて、発表からかなり時間が経ってしまったけど、気持ちも上がる春直前な感じの新曲がどんどん配信されている。急いでまとめてご紹介したい。
1)まずはグラミー賞で見事レコード賞を受賞したリゾ。
そのスピーチでも、
「この賞はプリンスに捧げたい」と涙ぐんで語り、「私はプリンスが亡くなった時から、自分はポジティブな音楽を作っていくんだ、と決めた。その当時は、ポジティブな音楽や、フィールグッドな音楽は、メインストリームではなくて、だから自分はすごく誤解されたように思った」
と、自分はメインストリームの反逆児であったこと。そしてそれが結果的には周りを変えたことを語る感動的な内容だった。「だけど、自分が信じることをやろうと決めたし、それで世界をより良い場所にしたいと思った。だから自分がまず変わらなくちゃいけないと思った。そして今周りを見渡すと、自分の体を愛することについての曲や、自分らしくあることについて、そしてフィールグッドな音楽がたくさんある」
リゾのライブは、本当にいるだけで笑顔と感動なので、それがそのままこのスピーチにも表れていた。
そんなリゾがシザとのコラボ。前からコラボは分かっていたのだけど、ようやく公開された! 歌詞をじっくりと聴いていると、心にじんと滲みてくるこの曲に、シザが参加すると感動も何倍にもなる。ホーンセクションはチャンス・ザ・ラッパーをも彷彿とさせる。
人にどんなに批判されようとも、私を批判できるのは神だけ。
だから自分は自分の思うように行動する。
それがスーパーパワーなのだ、という曲だ。
オリジナルのMVもそれがよく表れている。「私はいつも孤独だと思ってきた。
だからあなたに教えてあげるけど
今日誰も言ってくれなかったとしても
あなたはスペシャルだから」
ちなみにリゾがここでスーパーヒーローになっているけど、グラミー賞の時に彼女がポストしてた、リゾ、ビヨンセ、アデルの3ショット。この3人がリーダーだったらどれだけ世界が素晴らしい場所になるだろうと思える強烈な写真だった。
2)PinkPantheressとIce Spiceコラボが大ヒット中。
2人がコラボしたと聞いた時の驚きと喜びといったらなかった。
こんな”今”な2人のコラボってないし、まさかコラボするとは思っていなかった。
この春っぽいサウンドも最高だし、しかし歌詞の内容としては、「男の子は嘘つきだから」というタイトルのこの曲と、アイス・スパイスが歌詞で語ってきた世界観に共通するところがある。だから、このコラボを考えた人が最高。
実際なんとシングルチャート4位で大ヒット中だ。
3)ラナ・デル・レイの新境地。
こんなに多作なのに心境地と思える傑作新曲。始まった瞬間、ナイン・インチ・ネイルズがプロデュースしたか?とすら思えたけど、ジャック・アントノフにして、しかもそれはまだ入り口でしかない7分以上もある曲。新作がめちゃくちゃ楽しみになる。
なんとインタビューマガジンで、ラナの指名によりビリー・アイリッシュがインタビューしている。
4)ブリーとサッカー・マミーのコラボ
プレスリリースによると「この曲ができた時、初めて誰かとコラボしたいと思った」と語っている。「それで私はソフィー(サッカー・マミー)の声が大好きだったし、彼女のやること全て尊敬していたから、彼女にお願いしたいというのは、考えるまでもなかった」と。
またこの曲については「この曲を書くことで、苦痛や現実の無情を克服しようとした。だからって物事が簡単になるわけじゃないけど、振り返ってみることで、成長できるし、私にとってはそれが人生だから」と。
確かに、何かを吹っ切れたような颯爽した風が吹く、疾走感と高揚感のある曲だ。
5)100 gecs アルバムも楽しみ!
今年個人的にも最もアルバムが楽しみな100 gecsの新曲。ライブでは仮装してぴょんぴょん跳ねながら「みんなを幸せにするために、私たちにもっとできることあるかな?」と言っていたから泣けた。そこに100 gecsの全てが表れていた。
他にもまだまだ紹介したい新曲があるんだけど、とりあえずこの5曲!
それでは、みなさん良い週末を。
ロッキング・オン最新号(2023年3月号)のご購入は、お近くの書店または以下のリンク先より。
Instagramはじめました!フォロー&いいね、お待ちしております。