本来なら2020年に感動のジョン・フルシアンテ復活ツアーが行われるはずだったレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。ご存知のようにキャンセルになってしまったわけだが、なんと、先日レッチリらしい『俺たちニュースキャスター』みたいなふざけたビデオを発表。
そこで6月から世界ツアーがあると語っていたが、今日正式に日程を発表した。
6月4日にスペインから開始し、7月12日までヨーロッパ。
7月23日から9月18日まで北米だ。
この前座がまた最高で、サンダーキャットが全日程で、それ以外は、都市によってエイサップ・ロッキーから、アンダーソン・パーク、セイント・ヴィンセント、ベック、ザ・ストロークス、ハイム 、など!
ニューヨークは、ザ・ストロークスとサンダーキャットだ!最高!
チケットの発売は10月9日に開始。
全日程はこちら。
https://redhotchilipeppers.com/
ツアーを発表したということは、新作は完成した、ということだと思うのだけど!
新作について、また復帰したジョン・フルシアンテについて、プロデューサーのリック・ルービンが1ヶ月前にポッドキャストで語っている。なんと、「ジョン・フルシアンテが復帰した初めてのリハーサルを見て泣いた」と言っているのだ。
https://open.spotify.com/episode/15jZut2yGsB4TCkNx0LsYC?si=1kiMUZUpSMSRls9BS3AUwA&dl_branch=1
●新作について。
「今まさに完成させているところだ」
●ジョン・フルシアンテの復帰について。
「フルシアンテがバンドに戻ったなんて本当に信じられないよ。僕は、ジョンがバンドに復帰して初のリハーサルに招待されたんだけど、それを見て泣いてしまったんだ。彼らが戻ったのを見て、本当にスリリングだった。だって、本当に長い間素晴らしい音楽を一緒に作った人たちだったわけだからね。だから本当に心を打たれてしまったんだよね」
●フルシアンテのバンドへの効果について。
「フリーとジョンが一緒に演奏すると魔法が起きるんだ。チャドとフリーとジョンが一緒に演奏すると魔法が起きるんだ。それでそんな彼らが作ったサウンドに合わせて、アンソニーが歌うと、チリ・ペッパーズのサウンドになるんだよ」
「新作の中には、こんなサウンド今誰も鳴らしてないよ、と言えるサウンドがあるんだけど、それってもう、これぞチリ・ペッパーズのサウンドだ!ってものなんだ」
●新作の作曲過程について。
「彼らは恐らく初期の頃からそうだと思うけど、とにかく曲をたくさん書く習慣がある。アルバムに12曲収録されたら、実際は、50曲から100曲位書いている。それでリハーサルでそれを僕の前で演奏し、曲の強さと弱さについて語り合い、いかにしてそれを良くできるのか話し合うんだ」
「僕にどうすれば良くなるのかという良いアイディアがあるとは限らない。でも、弱いと思う箇所が分かったら、『ここが良いサウンドだと思えないからどうにかもっと良くならないかな?』と指摘する。そうすると彼らはより良い方法を見つけてくるんだよね」
●新作のサウンドについて。
(DJが、「自分は『ステイディアム・アーケイディア』が好きなんですけど」と言うと)
「『ステイディアム・アーケイディア』が好きならこのアルバムも好きだと思うよ」
6月にツアー開始ということは、来年頭とかに新作は出るのかな?
期待して待とう!
ちなみに、ジョンが復帰することになり、バンドを去ったジョシュ・クリングホッファーだが、以前ポッドキャストでこちらが泣きたくなるような心境を打ち明けていた。
https://rockinon.com/blog/nakamura/192351
その後、本当はすぐにパール・ジャムのツアーの前座をすることになっていた。それもコロナでキャンセル。しかし、Global Citizenが今年の5月に行ったチャリティライブ”Vax Live”でエディ・ヴェダーが出演し、そこでジョシュを起用(涙)!さすがエディ!!!
https://rockinon.com/blog/nakamura/198775
最近エディが主催したフェスでも、ジョシュを起用したばかりか、なんと今後、ジョシュがパール・ジャムのツアー・メンバーとして正式に加入すると発表したのだ。なんて素晴らしい。
エディ・ヴェダーはこれからソロ作『Earthling』も発表する。すでにシングルを”Long Way”を発表しているが、なんとこの曲にもギターとピアノでジョシュが参加しているのだ。さらにドラムはチャド・スミス。この曲は、エディとしてはどこか新鮮で、トム・ペティ風なサウンドになっているが、元ハートブレイカーズのBenmont TenchがハモンドB3オルガンで参加している。
エディのソロ作も楽しみだ。
90年代組まだまだ活躍中!
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