昨日レポートしたばかりのコーチェラ開催についてだが、やはり事態が急変した。
昨日の時点では、フェスの開催地となるRiverside郡でコロナウイルス患者は1人だけ見つかっていたが、今になって3人に増えたということ。郡は非常事態宣言を出したので、4月開催のキャンセルを要請せざるを得ない。また、カリフォルニア州はアメリカでワシントン州に次いで多い162人のコロナウイルス患者が報告されていて、これまでに2人が亡くなっている。
ビルボード誌が報じたところによると、現在コーチェラの主催者は4月10〜12日、4月17〜19日の開催予定を10月9〜11日、10月16〜18日に変更可能か検討中だという。48時間以内にその解答が出せない場合、今年のコーチェラはキャンセルとなる。ただ、主催のGoldenvoiceは公式には何も発表していない。行く予定にしている方は公式発表を待って下さい。
https://www.billboard.com/articles/business/touring/9330145/coachella-stagecoach-move-festivals-october
また、コーチェラの主催者は、同じ会場でカントリー・ミュージックのフェス、ステージコーチも4月24〜26日に開催予定だったが、それを10月23日に変更可能か同時に検討するとのこと。
コーチェラは、毎週末25万人の観客が参加。ローリング・ストーン誌によると翌週のステージコーチも合わせた3週末で、約140億円の興行収益を上げる見込みだという。
https://www.rollingstone.com/music/music-news/coachella-music-festival-postpone-coronavirus-964858/
延期を可能とするには、ヘッドライナーはじめ出演者の確保のみならず、コントラクター、ベンダー、従業員の確保が必須となる。現時点では、各日のトリを務めるレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンも、トラヴィス・スコットも、フランク・オーシャンもそれぞれ10月の予定は発表されていない。ヘッドライナーさえ出演可能なら縮小した形で開催ということもあり得るのではないかと思う。
ローリング・ストーン誌によると、SXSWがキャンセルとなったことが全体の空気を変えたという。フェスはどこで開催されても、基本的に様々な場所から来た多くの人と一緒にいるため、どのフェスでも同じリスクに晒される。なので、フェスはしばらくはキャンセルとなる可能性が大きいのでは?と。
コーチェラがキャンセルされれば、音楽関係のイベントとしてはUltra Music Festival、SXSWに続いて3つめとなる。
ちなみに、マイアミで開催のビリー・アイリッシュの単独ツアーは無事開始している。ちょっと見たところによると、ものすごくバージョン・アップしていて、前回にも増して大興奮のライブになりそうだ。
当面は、フェスはキャンセル、単独は決行ということになるのかもしれない。