今月の注目新人=THE MIDDLE EAST

今月の注目新人=THE MIDDLE EAST

先日ドゥービー・ブラザーズ(デレク・トラックス最高だった!)の会場で、
知り合いのレーベル担当氏と「注目新人は?」みたいな立ち話をしていた時、
彼がイチオシとしてレコメンしてくれたのがこのバンド。

オーストラリアはクイーンズランド出身のTHE MIDDLE EAST。
マイスペで試聴した2曲にすっかり心奪われてしまった。

昨今のネオフォークの流れに位置する、
いや、その中でも飛びぬけて天然素材でパストラルなメロディ・センス。
まずはそこにやられてしまったわけだけど、
更に凄いのが後半に向かって力強いブラスが加味されていくカタルシス。
そこにはたとえばアーケイド・ファイアの面影を見ることができるだろうし、
完璧に均衡の取れた天秤のような男女の掛け合いコーラスから連想するのは、
たとえばプリファブ・スプラウトやベルセバだったりもする。

アメリカのネオフォーク・シーンの根底には現実世界へのアンチテーゼがあって、
それが彼らを理想郷としてのフォークへと駆り立てる図式があるわけだが、
THE MIDDLE EASTの場合は「対立」より「共生」の図式をより強く感じる。
大らかに許していく。森羅万象のスケール。そんな感覚だ。

フル・アルバムは未だだけれど、これは化けるバンドかもしれない。
まずは5曲入りの最新EPからどうぞ。

http://www.myspace.com/visitthemiddleeast
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