バンドが進化し続ける道のりや信念、絆の強さが溢れ出たテキストは、SUPER BEAVERをもっと知るだけでなく、多くの人の人生の支えにもなるはず── と言うことで、インタビューから出血大サービスの3トピックでその金言たちを紹介しちゃいます!
20年分のライブを振り返って
いまだにどこ行っても浮いてますよね。ライブハウスの店長に「誰と組ませたらいいかわからない」って言われたけど、今はそれって、めちゃくちゃ最高のことなんじゃないかなって── 渋谷龍太(武道館を発表したとき)フロアの我慢しきれない歓びと、それを見たときの「やっと自分たちの望んでいるSUPER BEAVERになれた気がする」っていう感覚。それはメジャーに行くって決断した理由に直結してる── 柳沢亮太
武道館まではちょっとしたダークサイドからパワーを得ていたので、新たな価値観を見つけていかないと対峙できなくなるなあと思った公演で。結構な自分の転機でしたね── 上杉研太
燃やす燃料がない、怒りがない、満たされないものが少なくなってきたって焦ってたけど、だとしたら今何が嬉しいの?楽しいの?みたいなことをそのまま歌えばいいんじゃないって。それで、武道館で初めて“ラヴソング”をやったし、その前後で“美しい日”ができた── 柳沢亮太
地元の中で、何者にもなれなかったっていう自覚が俺はものすごく強くて。そういう人間が新宿に凱旋できた(Zepp Shinjuku杮落としワンマン公演)っていうのはすごく印象深かった── 渋谷龍太
気持ちだけでライブやったときに、演奏ぐちゃぐちゃでも、みんなすごく感動して泣いたって言うんだけど、それと最高に素晴らしい演奏を両方できないのかなってずっと思ってて、代々木のFCライブはそれが両方できた── 藤原"37才"広明
ZOZOマリン公演を振り返って
初めてのスタジアムライブではあるけど、自然にやれたなって思いました。まだまだやれるって期待値が増すばかりの2日間だったなって── 柳沢亮太1日目と2日目は、まったく違ったんですよね。その日のその人のモードみたいなのにどんどんアジャストできる、その日ならではのやり方っていうのがあって、それをつぶさに見つけて、絶対にうまくブスブス刺していくっていうのが俺らの役目── 渋谷龍太
ライブに入っていく瞬間から、ぶーちゃんが「今日こういう感じになるかもしれないから、こういうふうにやろう」って考えている感じが、ドラマーだからこそすごくわかることが多くて。それに合わせたフロアの一人ひとりがもっとライブに入り込める、演奏のベロシティみたいなのがあると思っている── 藤原"37才"広明
それがスタジアムだろうがなんだろうが、予定を立てる、希望を持つ、約束をする、みたいなことを繰り返していく。だから人とも再会できるし、ならではの動きができているような気はしてます── 上杉研太
SUPER BEAVERの4人について
本当にすごくいいバランスだと思いますよ。みんな何も被ってないんだもん── 上杉研太俺は軽トラぐらいだと思うんです。周りはダンプカーとかトラックとかなんですよ。普通にやったら絶対勝てないけど、本当は軽トラが積めないようなエンジンを俺は積もうとしてる。魔改造しがいがあるんですよ── 渋谷龍太
今日絶対3人かっこつけてくるから、絶対ふざけてやろうって思う日がたまにあるんですよ。自分でヤバいなと思って。そんなふうに考えてんだ俺って── 藤原"37才"広明
4人とも、自他ともに役割をわかってる気がする。与え合ってるというか。そこに対する責任を全うするっていうことは、それぞれがそれぞれのやるべきことで一生懸命やってるんじゃないかなって── 柳沢亮太
本編では、ZOZOマリン公演の裏側や初期のライブ、お互いの尊敬するところなど、さらにディープな話が盛りだくさん! 漫才レベルに面白い4人の掛け合いからも、SUPER BEAVERの絆の強さ、他のバンドにないオリジナルが感じられる特集になってます!
ちなみに、渋谷が軽トラの話を始めたときにメンバーの空気が少しザワッとしたのはここだけの秘密。
特集内のZOZOマリン24時間密着レポや、バチイケの撮り下ろし写真も必見です! (大橋麻里奈)
『ROCKIN'ON JAPAN』9月号のご購入はこちら
*書店にてお取り寄せいただくことも可能です。
ネット書店に在庫がない場合は、お近くの書店までお問い合わせください。