現在発売中のロッキング・オン9月号では、オアシスのライブレポートを掲載しています。
以下、本記事の冒頭部分より。
文=深町絵里
オアシスは、望んだ以上にオアシスだった。16年の空白はこの日のためにあったのだとハッキリと言い切れるほど、今この瞬間のオアシスがベストだった。そのことのあまりの美しさに、私はしばらく身動きがとれずその場に立ち尽くした。滲む視界の先に、絶え間なく花火が上がり続けていた。
「銃声が静まり、星が一列に並んだ。長い待ち時間は終わりだ」
昨年の夏、声明が発されたあの日からずっとこの時を待っていた。いや、本当はもっとずっと前から待ち望んでいたことだった。しかし、2009年のジャパンツアーで観たオアシスはどこか遠く幻のようで、ザ・ビートルズやザ・スミスと同様、オアシスとはもう観ることのない歴史上のバンドだと思うようになった。
ご存知の通り、リアムは再結成に前向きな態度を見せる一方で、ノエルは様々な表現を用いて何度もそれを否定してきたし、兄弟間の決裂は決定的。再結成の噂が出ては消え、例えファンが望もうとも、そんな未来は期待できないと諦めていた。一体兄弟に何が起きたのか、実際のことは知る由もない。もはや知らなくてもいい。ただ奇跡は起きて、ついにその夢は現実となった。
7/4のカーディフから幕を開けたオアシス再結成ツアー。彼らのホームであるマンチェスターでは計5公演が行われた。私は熾烈な戦いの果て、唯一手に入ったマンチェスター公演のチケットを握りしめ、渡英。3日目となる7/16の公演を観てきた。 (以下、本誌記事へ続く)
オアシスの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』9月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
Instagramはじめました!フォロー&いいね、お待ちしております。