amazarashiのアートワークやMVを多数手がけているクリエイター・YKBXが制作したMVを見ても、ここで歌われる祈りが決して「希望」のためだけのものではないことがわかる。
それは、サビで繰り返される《私たちの声も 貴方たちの声も/何 1 つ交わりはしない/正義も悪も 真実も嘘も/意味を成さない気がしてしまう》という一文にも表れている。これは解釈の一つにすぎないが、この曲で歌われる祈りとはつまり、力強く願うことでも、両手を組んで静かに佇むことでもなく、自らの信念を曲げないことでも信じ抜くことでもない。
確かに祈りが心を救ってくれる瞬間もあるが、それはやがて身を滅ぼし、望んでもいない誰かの呪いに変わるかもしれない諸刃の剣なのだ。だから、震えた声だとしても、《伝えたい言葉》を届けよう。それこそが言葉を何よりも大事にしてきたEveにとってのひとつの答えであり、祈りの先にある唯一の希望なのではないだろうか。(橋本創)
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