やっぱり、とんでもない事務所だなと思った。
ハロー!プロジェクトの全グループとハロプロ研修生が一堂に会する夏のコンサートツアー「ハロ!コン 2026」。フレッシュな研修生から、長い歴史を背負って立つ
モーニング娘。'26まで。それぞれのグループの「今」を一気に浴びるようなステージを観ながら、何度も思ったのが冒頭のひと言だった。
身体の芯にグルーヴを宿した歌。フォーメーションが目まぐるしく変化するダンス。そして何より、歌われている言葉とパフォーマンスが強烈に結びついている。
エンパワーメントやセルフラブを歌った楽曲は世の中にも多くあるけれど、ハロプロの歌に描かれる人たちは、いつだって恋に、仕事に、つまりは人生に真剣だ。迷ったり、傷ついたり、強がったりしながら、それでも自分の足で前へ進もうとする。そのひと言ひと言に、ステージに立つメンバー自身が積み重ねてきた途方もない努力まで重なって聞こえてくる。だから全力で歌って踊る姿を観て、ライブを思いっきり楽しんだその先で、不思議と「自分も人生頑張ろう」と思える。
各グループが最新曲を披露していた中で特に印象に残ったのが、ジャージークラブを思わせる跳ねたビートの上で爽やかなメロディが踊るモーニング娘。'26の“YesかNoか私か”。そして、キャッチーなフレーズと振り付けが耳にも目にも残るロージークロニクルの“Pi-Pi-Pit-a-pat!”。時代のポップミュージックやSNSとの接点を取り込みながら、それをきっちり「ハロプロの曲」にしてしまう。その更新力にも、この巨大なプロジェクトが今なお面白くあり続ける理由がある。
この夏のROCK IN JAPAN FESTIVAL 2026には
アンジュルムが出演。湿度を帯びたメロディと、ラテンのニュアンスを感じさせる細やかなリズムが絡み合う新曲“愛が愛のままでいられますように”は、今回のハロ!コンでも出色のパフォーマンスだったけれど、これが夏空の下で鳴るととんでもないことになりそう。(畑雄介)