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チップチューンのようなキラキラと駆け抜けていくサウンド、サビも含め決して多くはない音数によって、浮遊感や広がりを感じさせるこの楽曲。まるでアニメで描いたような、想像の中で輝く宇宙の様子が目に浮かぶ。一方、歌詞は矛盾や痛みや恐怖の部分、まさに「深淵(Abyss)」を描き出すようだ。他者を《知りたい》と思うほど《痛い》、ときには無自覚に《誰かの痛みになっていた》りもする。でも孤独は耐えられない──そんな心の矛盾や交錯する感情。誰もが抱えたことのある心の深淵を、Eveは巧みに表現する。でも、そんな深淵を、最後には《きっといつか誰かの夜を越える光になる。》と肯定してくれる。理解されない心の闇も、孤独も、自分の存在も、はるか《未来》、もしくは《何⼗億光年》の場所から、誰かが救ってくれるかもしれないし、誰かを救うかもしれない。そんな壮大な希望を描く歌詞が、宇宙を感じさせるサウンドと相まって説得力をもって迫ってくる。広がり続ける心の深淵と壮大な宇宙を、「希望」で繋いでくれる楽曲だ。(田島梨々夏)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年9月号より)『ROCKIN'ON JAPAN』9月号のご予約はこちら
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