世界的に大ヒットを記録しているセカンド・アルバム『バック・トゥ・ブラック』の日本盤を、満を持して９月５日に発売する2000年代最大級の歌姫エイミー・ワインハウス。『rockin’on』では、エイミー・ワインハウスの｢今｣を伝えるロンドン現地インタヴューに成功した。

お騒がせ歌姫として、海外では音楽メディアのみならずゴシップ誌などでも盛んにその動向が報じられているエイミー・ワインハウス。つい最近も、９月９日にラスベガスのパームズ・カジノ・リゾートで開催される2007年 MTV Video Music Awards（VMA）で予定されていたライヴ・パフォーマンスの出演をキャンセルすることが発表された。

エイミーは８月初旬にロンドンの病院に運び込まれており、当初極度の疲労と発表されていたが、薬物の過剰服用であることが発覚。夫のブレイク・フィールダー・シヴィルとともにリハビリ施設へ入院するも、治療が完了する前に入退院を繰り返している。８月23日には夫との乱闘の末、血まみれになってロンドンのホテルから出てきた姿をパパラッチされるなど、リハビリに専念できる状況ではないよう。夫ブレイクの父であり、エイミーにとっての養父ジリスからは、彼女を助けるため「CDの購入をストップ」すべきだ、とのコメントまで飛び出した（これに対してエイミーの実父は「残念だが、エイミーには何のメッセージも伝わらないだろう」とこのアイデアを否定）。

そうした話題も、今年２月のブリット・アワードで最優秀女性ソロ･アーティスト賞を受賞したりと、アーティストとして誰もが認める破格級の実力の持ち主であるからこそ、センセーショナルに報じられている部分もあるだろう。なお、『バック･トゥ･ブラック』は、イギリスの最も権威ある音楽賞マーキュリー・プライズ2007にもノミネーションされており、９月４日に発表される同賞の本命と目されている。リハビリを完了させ、プリンスやアークティック・モンキーズなど、多数のミュージシャン達からも絶賛されるその歌声を、日本のリスナーの前でも披露してくれる日が来ることを願わずにはおれない。

なお、『rockin’on』ではこの夏ロンドンで、エイミー・ワインハウスへの貴重な直撃インタヴューを行うことに成功。エイミー本人がその生い立ちや歌への気持ちを語る最新インタヴューが掲載された『rockin’on』10月号（表紙：セックス・ピストルズ）は、現在絶賛発売中です！