オールマン・ブラザーズのグレッグ・オールマン、回想記で兄デュエインとの最後の言葉について告白

オールマン・ブラザーズのグレッグ・オールマン、回想記で兄デュエインとの最後の言葉について告白 - ザ・オールマン・ブラザーズ・バンド 1971年作品『At Fillmore East』ザ・オールマン・ブラザーズ・バンド 1971年作品『At Fillmore East』

ロック史上最高峰のギタリストのひとりと謳われ1971年にオートバイ事故で他界したオールマン・ブラザーズ・バンドのデュエイン・オールマンだが、オールマンズのメンバーで弟のグレッグ・オールマンは先頃刊行した回想記『My Cross to Bear』で兄デュエインと最後に交わした言葉は、コカインをめぐる言い争いだったと本の中で明らかにしている。

本の中でグレッグは兄デュエインにコカインを1グラム手配してもらえるように100ドル(1971年当時のレートで3万800円)託したが、デュエインはコカインを調達したもののグレッグに届けられないままになっていたそう。業を煮やしたグレッグはデュエイン宅へ忍びこみ、コカインをみつけると、腹いせにその半分ほどをその場で空けてそのまま鼻から吸ってキメてしまったとか。その後、デュエインはグレッグに電話を入れて、自分のコカインを使ったことを責めてきたが、グレッグはこれを頑として受け付けなかったという。

「俺が兄貴と交わした最後の言葉は嘘八百だったんだよね。『やってねえよ』って俺は兄貴に言ったんだよ」とグレッグは回想している。

するとデュエインは詫びを入れながら「それでも愛してるよ、ベイブラ(デュエインが使っていたグレッグの呼び名。おそらくベイビー・ブラザーの略)」と言ったとグレッグは綴っている。「俺が兄貴と言葉を交わしたのはこれで最後となったんだ」。

「あの嘘のことを以来、俺は毎日思い出してきたし、その度に自分を責め立ててもきた。兄貴ならきっとそんなことを俺に望んでないはずだし、どっちみち俺ももうこの先それほど長くもそんなこともできないだろうけど。でも、もともとコカインを持って来なかったことで兄貴も嘘ついてたのはわかってるし」

「たださ、結局、兄貴には本当のことを言えずじまいになっちゃったからね」

なお、デュエインはエリック・クラプトンの『いとしのレイラ』での全編にわたる名演でも知られている。
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