ソロ新作用の楽曲はもう書き上がっていると先頃語ったピート・ドハーティはバンドとしてのリバティーンズにはまだ将来が残されていると語っている。
『NME』の取材に対してピートはカムデンで開催されていた自分の個展にカール・バラーが連れて行ったことを明らかにしていて、この時にはさらに新しい音源制作の取っかかりを作ったとも語っている。
「いくつかぼくの音源を持ってったから、そこにカールがリフを重ねる予定なんだよ」とピートは語っている。「それと音が出来上がってるものもあるんだけど、歌詞がないっていうから、ぼくのノートを渡したんだよ」。
さらにリバティーンズにこれ以上の未来はあるのかという問いにピートはこう答えている。
「うん、あるよ。みんなで一緒になって本当にいい音を作るっていう、そういう未来だよ。ぼくたちはさ、これまでバンドたりえなかったことなんてないんだよね。それに往時に較べると、一緒にいてもぼくはもっと気が楽に持てるようになったんだ。こう言うのは嫌だけどさ、でも、本当なんだよ。つまり、みんな大人になったっていうか」
さらにピートはこう続けている。「ひょっとしたら昔みたいなテンションがないのはよくないことなのかもしれないよ。でも、ぼくはそう思わないんだ。ぼくたちがふたりとも自然にぶらぶら歩いていくと同じひとつの道に行きあたって一緒に音楽を作ることになるっていうのは、とてもすごいことなんだとぼくは思うな」。
さらにカールを個展に連れて行ったことについてはこう語っている。「ぼくが自分でもちょっとよくできたなあって思えることをやるとカールっていつもちょっと羨ましくなっちゃうんだよ。『俺の個展はどうすんのよ?』っていう感じでね。ぼくが個展をやったからにはカールも個展をやらなくちゃって思っちゃうんだよ。カールはぼくに絵なんか描けないって言ってたけど、ぼくはカールの絵を描いたんだから」。
ただ、ピートはカールの絵について、昨年オークションに出品されて大きな話題を呼んだ自分の血を使ったような絵ではないと語っている。「さすがにカールの絵を描くとなると、注射器の針で血を滴らせるなんてことはできなかったよ。この日は本当にいい気分だったからね。そうしたら、ウルフマン(ピーター・ウルフ)が遊びに来てね。カールとウルフマンは昔から犬猿の中で、ウルフマンの話じゃカールは顔がよすぎて嫌いだっていう話なんだよね。それでも、ぼくはカールの絵を描いたんだよ。この絵を『NME』でオークションにかけるのもいいかもね。雑誌もぼくもそれで大儲けできるかもよ」
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