ホワイト・ライズ、明るいクリスマス・アルバムは最悪と語る

ホワイト・ライズ、明るいクリスマス・アルバムは最悪と語る - ホワイト・ライズ『リチュアル』ホワイト・ライズ『リチュアル』

今月イギリス・ツアーを終えたばかりのホワイト・ライズだが、ドラムのジャック・ローレンスはバンドがクリスマス・アルバムを制作するのは「ちょっと最悪」なことだとしていて、ホワイト・ライズとしてクリスマス・アルバムという企画が実現することはありえないと語っている。

NMEの取材に応えたジャックはそもそもなぜクリスマス・アルバムがどうしてそれほど魅力的なのかわからないと語り、「なんかちょっとおかしいよね」と述べている。

特に今年はシー・アンド・ヒム、エミー・ザ・グレイト、アッシュのティム・ウィーラー、スミス・アンド・バロウズらによるクリスマス・アルバムが目白押しとなっているが、エミー・ザ・グレイトなどは今年のクリスマス・アルバム・ラッシュについて「来年のマヤ暦の終焉の前兆かもしれない」などとも冗談として語っている。

しかし、ホワイト・ライズにはクリスマス・レコーディングを作る予定はまったくないとジャックは次のように説明している。「クリスマス・レコーディングをやっている人たちって、実はぼくもすごく見上げてる人たちだったりもするんだけど、ぼくとしてはなんかすごく暇なのかなとしか思えないんだよね。じゃなきゃ、やる意味ないよね?」

「なんかちょっとおかしいような気もするんだよ。なんで一年のうちでもある瞬間のためでしかないトラックを作ったりするのかなあってね」

さらにジャックはこう続けている。「ひょっとしたら、そうすることでクリスマス的な喜びを感じるのかもしれないけど、ホワイト・ライズがクリスマス・ソングをやる図はぼくにはまるで見えてこないね。レコードに橇の鈴の音を使うのは大好きだけど、それだけでまるまる1曲作るのは無理だと思うな」。

ただ、ジャックは暗めのクリスマス・ソングなどはわりと好きなのだということも明かしている。「悲惨で陰鬱なクリスマス・アルバムにはなかなか作品としていいものがいくつもあると思うけど。不機嫌で世の中に対してむかっ腹を立てている人の作品だったら折り合いもつくし、それは楽しめると思うよ」。

「でもね、人がものすごくアップビートでポジティヴなクリスマス・ソングを作り出すと、ぼくとしてもちょっと最悪だなあって思っちゃうんだよね」

バンドは来年から新作制作に取りかかると語っているが、リリースは2013年になりそうだとしている。

(c)NME.COM / IPC Media 2011
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