オアシス奇跡の再結成ツアーのキックオフまであと約2ヶ月! いよいよそのカウントダウンも熱を帯びてきている今日この頃、ロッキング・オン最新号では彼らの新たな伝説の幕開けを前に、今月も貴重な温故知新インタビューをお届けします。直近では『Definitely Maybe』(1994)や『ビィ・ヒア・ナウ』(1997)の時代のリアム&ノエルの発掘記事を掲載してきたが、今月号でフィーチャーするのは、2002年のアルバム『ヒーザン・ケミストリー』リリース時のリアムのインタビューだ。
『ヒーザン・ケミストリー』は90年代末の混乱と解散危機をなんとかサバイブしたオアシスの、言わば復活作であり、同作で体勢を立て直した彼らは次作『ドント・ビリーヴ・ザ・トゥルース』にかけて、しばしの安定期を謳歌することになる。とはいえすっかり落ち着いたノエルに対し、リアムは未だ破天荒なロックンロールスターを地でいっていた時期だ。本インタビューもパワーワード連発、肝心の『ヒーザン・ケミストリー』についてはほとんど話していないにもかかわらず、当時のリアムのモードが鮮やかに蘇ってくる、読み物として非常に面白い代物となっている。
なお、急速にプロフェッショナルになっていったノエルと、未だロックンロールバンドの夢に生きていたリアムの齟齬が顕在化するのは数年後のことで、こうした山あり谷ありの歴史を経て、オアシスの今があると思うと感慨もひとしおなのです。(粉川しの)
オアシスの記事が掲載されるロッキング・オン6月号