スーパー・ファーリー・アニマルズのグリフは、ホテルのアメニティ・グッズがお好き

スーパー・ファーリー・アニマルズのグリフは、ホテルのアメニティ・グッズがお好き - 07年作 『キャンディライオン』07年作 『キャンディライオン』

スーパー・ファーリー・アニマルズのグリフ・リースが11月8日にシングル“Shark Ridden Waters”をアナログ・12インチ・シングル限定でリリースした。シングルはグリフのオフィシャル・サイトから期間限定で無料配信されてもいたのだが、間に合わなかった方はビデオがすでに公開されているので、そちらで聴ける。なお07年の『キャンディライオン』以来、3枚目となるソロ・アルバム『Hotel Shampoo』の方は予定通り11年2月のリリースとなる。

また、グリフは今回のシングル・リリースにあわせてアート・インスタレーションを発表したが、これはグリフが過去のツアーなどでずっと蒐集してきたホテルのアメニティ・グッズを大量に使ったというオブジェ。現在、カーディフのチャプター・アーツ・センターで展示されているこのオブジェ、テーマはまさに「ホテル・シャンプー」。つまり、このアメニティ・グッズへのフェティシズムがこのオブジェと今回のソロのテーマでもあり、その思いについてグリフはこう綴っている。

「1995年からぼくはミュージシャンとして職業的に世界中を旅するようになりました。その時からまばゆいばかりのホテルでの生活というまったく新しい世界が目の前に開け、ホテルの部屋で無料で提供されるさまざまなグッズに途端に虜になってしまいました」

「ほとんど窃盗症にも近い恍惚を感じながらぼくはこうしたグッズをため込むようになりました。やがてぼくの自宅はすべての部屋が世界中のあらゆる大陸(ただし、南極大陸は除く)のホテルのアメニティの小さなプラスチック容器やそのほかのグッズで埋め尽くされるようになりました」

「もともと日記をつける習慣のないぼくにとって、こうしたグッズはそれぞれが日記のひとつのエントリーともなって、ぼくが過ごした建物の記憶やそこで出会ったさまざまな人たちの思い出を引き出すものとなり、時には今回のアルバムの収録曲のインスピレーションともなりました」

「ぼくの自宅がこうして世界資本に植民地化されてしまったことへの復讐として、ぼくはこれらのグッズで家を作って、その中で絶対に寝てみてやると誓いました。その結果、生まれたこのオブジェ『ホテル・シャンプー』はこの消費の時代に生み出された廃棄物のモニュメントでもあり、ぼくというはかない存在のカタログともなっているのです」

その後、911事件の影響で液体容器などを飛行機に持ち込めなくなったことからシャンプーなどのアメニティ・グッズを持って帰ることがかなり困難になっているそうだ。また、当初はせっけん類なども蒐集していたのだが、包装紙が破れて荷物が大変なことになるので、せっけんはとうの昔に蒐集するのをやめているらしい。

グリフのオブジェ「ホテル・シャンプー」の制作風景を観るにはこちらから(→http://www.youtube.com/watch?v=kZLUS7rnzFQ&feature=player_embedded#!

グリフの新曲“Shark Ridden Waters”のビデオを観るにはこちらから(→http://www.youtube.com/watch?v=usGdERPWoPU

『Hotel Shampoo』のトラックリストは以下の通り:
'Shark Ridden Waters'
'Honey All Over'
'Sensations In The Dark'
'Vitamin K'
'Take A Sentence'
'Conservation Conversation'
'Sophie Softly'
'Christopher Columbus'
'Space Dust'
'At The Heart Of Love'
'Patterns Of Power'
'If We Were Words (We Would Rhyme)'
'Rubble Rubble'

(c) NME.COM / IPC Media 2010
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