バンド史上最大規模のスタジアム・ツアーをこなしつつ、合間に各地のフェスにも出演を果たしている現在のミューズ。「rockin’on 8月号」では「ミューズ解体新書」と題して彼らの徹底特集を掲載している。
マシュー、ドム、クリスのメンバー3人への最新個別インタビューに加え、2001年の行われたマシューの2万字インタビューも再掲載、いまやUKを飛び出し世界の舞台で飛躍を遂げたミューズの歩みと、そのスケールの大きなロックの秘密を解き明かしているが、その最新インタビューのなかでマシューは、レディオヘッドと自分達を較べて、
「流行に左右されないってところは共通点があるかもしれないけど、音楽的なアプローチはまったく違うんじゃないかな。僕達が模索しているのはオプティミズムで、人として生きるという経験におけるポジティブなエネルギーなんだ。それに対して、レディオヘッドの求めているものはむしろその逆なんじゃないかって気がする」
と語っている。デビュー当初、レディオヘッドのフォロワーと目されていた彼らだが、いまとなっては彼らがレディオヘッドとまったく違うビジョンを持ったバンドであることは、誰の目にも明らかだ。
ミューズは間もなく、フジ・ロック出演のため来日を果たす。