「今までと同じようなサイクルで音楽産業の中でやっていくということは正直、考えてない」
そう語るのは、昨年2月10日にAIRとしての活動の終了を宣言し、この度Laika Came Backという新プロジェクトをスタートさせた車谷浩司だ。3月31日に新曲“Landed”を配信リリースしている。
このLaika Came Backの「ライカ」とは、かつてソ連が初めて生物を乗せた人工衛星を衛星に乗せたときに、その人工衛星に乗せられていた犬の名前だという。車谷は以下のように語る。
「いわゆる弱者の象徴として思い浮かんだのが、ライカ犬の話だったりとか。いわゆる権力的なものや政治的なことの犠牲になった命というものがもし還ってきたら、どんな第二の人生を送って、どんな行動をするのか。その人が音楽を作るのであったら、どんな曲を作って、なにを歌いたいかなあっていうコンセプトの下、進んでいきたい」
さらに、インタビュアーの「ライブはやるんですか?」という問いに対して、車谷は「うん、ショーももちろん、やりたいと思うし。きっと……ものすごくリアルな歌が歌えると思っているから」と答えている。
このロング・インタビューは現在発売中の「ROCKIN’ON JAPAN 6月号」に掲載。「志半ばで命を終えた者達の代弁者」として、車谷が新たに音楽を鳴らし始めたこのLaika Came Backに込められた哲学と、今後の活動の方向性を詳しく語った重要な内容となっている。
車谷浩司、帰還の真相を語る。新プロジェクト、Laika Came Backの哲学とは
2010.05.03 11:00