2019年も音楽界では様々な出来事が起きたが、その中でも特に印象的だったニュースを「Ultimate Classic Rock」が選出。同記事では、そのうち9つのトピックを紹介する。
①「ロックの殿堂」にノミネートされたアーティストたち
2020年の「Rock & Roll Hall of Fame(ロックの殿堂)」のノミネート一覧が発表となり、ナイン・インチ・ネイルズ、サウンドガーデン、デペッシュ・モード、ジューダス・プリースト、ホイットニー・ヒューストンをはじめとする16アーティストが候補となった。
② 多くのレジェンドがフェアウェル・ツアーを敢行
1月にキッスが最後のツアー「END OF THE ROAD WORLD TOUR」を開始し、エルトン・ジョンとレーナード・スキナードも2019年を通してフェアウェル・ツアーを続行。ボブ・シーガー、ピーター・フランプトンといったレジェンドもファイナル・ツアーをスタートさせている。
③ジンジャー・ベイカー、リック・オケイセックらが逝去
2月25日にトーク・トークの結成メンバーでフロントマンだったマーク・ホリスが64歳で亡くなり、9月15日にはカーズのリック・オケイセックが75歳で永眠。また、10月6日にはクリームのドラマー、ジンジャー・ベイカーが80歳で逝去するなど、今年も多くのアーティストらがこの世を去っていった。
④トゥール、13年ぶりの新作が全米1位に
8月に13年ぶりのニュー・アルバム『フィア・イノキュラム』をリリースしたトゥールだが、同アルバムが全米アルバム・チャート「Billboard 200」にてNo.1に輝いた。これでトゥールは前々作『ラタララス』(2001年)、前作『10,000デイズ』(2006年)に続き、3作連続での全米アルバム・チャート1位を獲得するいう快挙を成し遂げたことになる。
⑤映画『ボヘミアン・ラプソディ』がオスカーで4冠に輝く
クイーンの軌跡を描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』が第91回アカデミー賞にて、フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックの「主演男優賞」のほか、編集賞、録音賞、音響編集賞を含む最多4部門を受賞した。
⑥ ユニバーサルの火災による被害が甚大に
2008年6月1日に米カリフォルニア州ロサンゼルスのユニバーサル・スタジオ・ハリウッドで起きた火災で、ザ・フーやウィーザー、イギー・ポップやブリンク182など700以上のアーティストの約50万曲分の音源などが焼失していたことが報じられ、音楽界に大きな衝撃を与えた。
⑦ヴァン・ヘイレンの再結成は望み薄か?
かねてから84年以来となるクラシック・ラインナップでツアーを開始するのではないかと噂されていたヴァン・ヘイレンだが、10月初めにデイヴィッド・リー・ロスが「ヴァン・ヘイレンは終わったと思う。みんなが知っているような形で、バンドが戻ってくることはないだろう」と発言。その後、デイヴィッドは2020年にラスベガスでのレジデンシー公演に加え、キッスの北米ツアーに特別ゲストとして参加することが決定している。
なお、エディ・ヴァン・ヘイレンは10月にドイツで「咽頭がんの治療中」との報道が流れ、その後はトゥールのライブ会場にいた姿などが目撃されていた。
⑧モトリー・クルーが再結成
11月にモトリー・クルーが「ツアー活動終了合意書」を破棄して再結成を発表。2020年にデフ・レパードとポイズン、ジョーン・ジェットとスタジアム・ツアーを開催することが明らかとなった。
⑨ロック・アーティストの伝記映画がブームに
3月にNetflixでモトリー・クルーの伝記映画『ザ・ダート: モトリー・クルー自伝』が配信開始され、8月にはエルトン・ジョンの音楽人生を描いた『ロケットマン』がここ日本でも公開された。なお、2020年には初期のキッスを綴る伝記映画が製作される可能性があるとも報じられている。
その他のニュース・トピックは「Ultimate Classic Rock」の記事にて確認できる。
2019年のロック・ニュースを大総括! 『ボヘミアン・ラプソディ』、再結成の話題など印象的なトピックを米メディアが紹介
2019.12.31 15:00