ライブの途中で中尾憲太郎のアンプが壊れたり、向井のギターの音が出なくなったり、といったトラブルにもメンバー誰も動じることないタフネスをもって、「バンドサウンド」の概念を超えた音の切っ先と怒濤のダイナミズムを突き上げ、満場のオーディエンスを圧倒し狂喜させていたNUMBER GIRL。
と同時に、「ぶっ倒れそうです。酒のせいじゃなく」といつになく切迫感を覗かせていた向井のMCからは、己のリミッターを全解放してこの日のステージに臨んだ向井秀徳/田渕ひさ子/中尾憲太郎/アヒト・イナザワの気迫と凄味が滲んでもいた。
アンコールでは12月からの新たなツアーの開催も発表していたNUMBER GIRL。
この日の「TOUR『NUMBER GIRL』」日比谷野音公演の模様は後日、改めてライブレポートにて詳報予定。しばしお待ちを。(高橋智樹)