マドンナ、グラミー賞授賞式での騒動をめぐりカニエ・ウェストにお説教

マドンナ、グラミー賞授賞式での騒動をめぐりカニエ・ウェストにお説教

3月18日(水)に新作『レベル・ハート』をリリースするマドンナだが、アルバムでコラボレーションを果たしたカニエ・ウェストに対して「賞に正義など期待したらだめ」とアドヴァイスしている。

マドンナは新作中の"イルミナティ"という曲でカニエと共演しているが、先のグラミー賞授賞式で最優秀アルバム賞にはベックよりもビヨンセがふさわしかったとカニエが式典後に発言したことについて「授賞イヴェントに正義なんか期待しちゃだめよ」と助言したとローリング・ストーン誌が伝えている。

「ああいうものに正義を求めることなんて、わらの山の中に落とした縫い針を探してるようなものだから。出かけて楽しむ、もうそれだけ。わたしの場合、誰が受賞するかなんてことはあんまり考えていなくて、それはどうしてかというと正直言ってどうでもいいから。だから、そこにこだわるカニエの気持ちがわたしにはちょっとわからないのね。誰かのためにそんなに言い張ってなんになるのっていう……『誰それが受賞するべきだった』ってね。ちょっとそういうところがこだわり過ぎなのかなって思うんだけど」

その一方でカニエの才能や存在を次のように称えている。

「カニエを一言で説明することはとてもできないからちょっと長くなるかもしれないけど。要するにカニエは天才的な狂人なのね。自分の面倒を見ることができないのよ。だから、ほかの人たちみたいに自分にフィルターをかけることができないわけ。それでなんでも吐き出さずにはいられないから、いつも問題発言をしているわけよね。でも、アイディアや閃きは素晴らしいの。ただ、スタジオでちゃんと集中力を切らさないように仕向けられればの話なんだけど。すぐに関心が移っちゃうから。しかも、自分の生活であまりにもいろんなことが起きてるから、こっちが頭おかしくなっちゃうのよね。で、なんかね、今度の新作はそれがテーマみたいでもあったのね、電話をいつまでも切れない人とか、ツイッターを止められない人とか、集中力が続かなくて曲を仕上げられない、そういう人たちと一緒にアルバムを完成させるっていう。ほんとに気が狂いそうだったんだから。でもね、そういう人たちがちゃんと集中してくれた時、その時はすごいことになるのよ。だから、虫取り網を持って不思議な蝶を追いかけてるような気分だった。だけど、音楽業界はそんなカニエみたいな人を必要としているのよ、ほかの誰もが今じゃまともなことしかやらないし、無難なことしかやらないから。わたしだって、いつもいつもカニエの言うことややることに賛同しているわけじゃないし、音楽だって好きじゃない作品もあるわよ。でも、カニエの混乱ぶりは美しいものなの。だから、カニエは大好き」
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