【インタビュー】Age Factory、ニューシングル&リミックスアルバムを同時リリース! 今、彼らが見据える「バンドの本体」

【インタビュー】Age Factory、ニューシングル&リミックスアルバムを同時リリース! 今、彼らが見据える「バンドの本体」

Age Factoryというものを使って、音楽が音楽として楽しめるフィールドが自分たちの周りにあるということを提示したい(清水)

──そしてもう1作、リミックスアルバムのほうも最高で。

清水 これいいですよね。結構俺もずっと聴いてるんですよね。

──超いい。メンツもいいし、選曲もいいし、それぞれのやり方もめちゃくちゃいいし。あとやっぱり、Age Factoryに対する愛情をちゃんと感じる。

清水 これ結構ポイントとして、ナオティも含め、メンバーで人選するときね、楽曲は向こうに選んでほしいよねというのがあったんですよ。

西口 ほとんど自分たちで選んでないんです。基本的に向こうにやりたい曲を第3希望ぐらいまで挙げてもらって、被ったら調整したいんで教えてもらっていいですかって言って。でも何人かは全然話聞かずに1個だけポンと送ってきたりしましたけど(笑)。

清水 このリミックスを出す理由としては、0Aを含めて、Age Factoryというものを──これは言い方悪いですけど──使って、音楽が音楽として楽しめるフィールドが自分たちの周りにあるということを提示しつつ、それができれば、もっといろんな人たちのフィールドとして使ってもらえるかもしれないし、いろいろなところと融合、共有できるのかなという。あと、これ、パーティーをやるんですよ。

──おお、なるほどね。

清水 4月15日にリリースして、18日にWWWβで、オールナイトで無料のパーティーをやるんです。そういうのも最高やんと思って。急に好きなバンドのリミックスが出てパーティーをやるとか最高やん、みたいな。そういうのもやってみたかったんですよ。このノリがいろいろなクリエイターにとって新しい、「あの人たちのフィールドいいな」と思ってもらうきっかけになればいいなと思って。0Aは僕的にそういうイメージなんです。これを通して何かをやれる、そういう場所であればいいなと思ってて、それを可視化できる第一歩になるんじゃないかなと思います。

──曲はみんなに選んでもらったということだけど、時期もばらけてるし、すごくいいセレクトですよね。

増子 ベストアルバムみたいな曲たちですね。

西口 いい友達に恵まれました。

清水 tofubeatsさんは友達とか言えないけど(笑)。

西口 ほんまそうなんですけどね。

──tofubeatsの“Party night in summer dream”、めちゃくちゃいいですよね。

清水 いいですよね。tofuさんのメロが僕らの曲に入ってるのに感動しちゃいました。うわ、嬉しいみたいな。

──実際こうやって自分たちの曲を好きにいじってもらってたものを聴いていくというのはどうでしたか。

清水 いや、やっぱりみんなすごいなという。特にtsubi clubとか、結構リミックスの法則をぶち破ってるというか、原曲の流れはもうないし。Big Animal Theoryの“Dance all night my friends”とかもそう。途中でMCをサンプリングしてるんですけど。

西口 そう。僕らのライブのMCをサンプリングしてるんですよ。僕らの日常会話の音声ってなんかないですかね、ということで。Vlogとかを送ったんですけど、それとかもなんか使いたいです、みたいな。

清水 その捉え方やばいなって思った。俺やったら絶対に楽器だけでやろうとするけど、そうじゃなくて、でも違う要素だけど俺らの話やったからすごく嬉しくて。僕らに対してちゃんと理解がある人たちなんやなって。

西口 最終的にできたアルバムを全部聴いたときに思ったのは──ロマンチスト集まってんな、と。DTMというか電子音楽にとどまらないロマンチシズムというかエモーショナルさみたいなのを持ってる人たちが集まってるな、と思いました。

清水 全員確かにエモめですよね。

増子 なんか、Yohji Igarashiが、このメンツを見て「負けたくない」って言ってて。そういうのもありがたいよな。そんだけ熱くなってくれているというのは。

──そう、おっしゃったようにすごくエモーショナルだし、ロマンチックだし、素材渡して料理してっていうだけじゃないですよね。リミキサーたちのAge Factoryに対する理解度がめちゃくちゃ高いなと思うんですよ。だからリミックスなんだけど、めちゃくちゃAge Factoryのアルバムになったなと思うんですよね。

清水 いいことですね。これ、Spotify上で並んでるのを聴きたい。持っているデータで順番に聴くんじゃなくて、プレイリストに入っているのをサブスクで聴きたい。ループしながらずっと流しておいたらいいかなって。

──しかも、こうやって、みんなに好き勝手やって遊んでもらって、新しい曲になっていったときに、それでも残ってるAge Factoryっぽさというか、らしさみたいなのもあるじゃないですか。そういうのをやっぱり改めて知ることもできる感じもしますよね。

清水 なんかね、原曲を聴きたくなりますよね、これ。それは俺も思ってます。

──だから、すごくやっぱりなんていうのかな、たぶんみなさん3人にとっても、なんかまさにAge Factory本体をもう一回知るというか。

西口 いや、そうですね、まさしく。

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今のところ正直真っさらというか。ただ、その真っさらな部分をどう形にするかというところを、武道館では明白にしないといけない(清水)


──で、資料には「本作はAge Factoryの新章『NOVA CITY』へと続くひとつのエッジであり」って書いてあるんだけど、これはどういう意味なんですか?

清水 それは、大阪でやるはずだった「NOVA CITY」というイベントをコロナ禍で中止してしまったというのがあって。いずれ絶対に開催しないといけないというのはあるんですけど、あのときは軌跡を辿れなかった、作れなかった中で、これが唯一、その「NOVA CITY」につながっているノリなのかなと思って。じゃないと、Age Factoryの「NOVA CITY」って何?ということになるんで。やっと0だったところから1ができたのかなっていう。

──なるほどね。じゃあ結果的に中止になっちゃったけど、そこでやろうとしていたこと、集めたメンツとかはやっぱりこのリミックスにもつながってるんだ。
清水 そうですね。「NOVA CITY」とのつながりで言うと、0Aがあるからこそ、バンドだけのイベントも選択できるし、こういうトラックメーカー、ビートメーカーたちのイベントをやった場合も辻褄が合うかなと。どっちにもリスペクトがあるし、どっちにも自分たちとしての直接関与があるというところをもっと広げていきたいなということですね。その枠を。たとえばtofubeatsさんと俺らで何かやったとしても辻褄が合うフィールドを作っていくというか。

──うん。だからまさにその立ち位置を歌っているのが“静脈”とか“ERROR”という曲なんだと思うんですよね。

清水 そうですね。でもそこに対しては挑戦的ではなくて、すごく楽しんでるし、リスペクトしてるということをみなさんに思ってほしいというか。軽視してないというか。

──わかりました。あと、Age Factoryとしては、今年は武道館に向けてということになっていきますけれども。

清水 それがややこしいんですよね。なんか武道館ってすごく武道館なんやなって最近思ってるんです。

──ああ、武道館というだけで意味が出ちゃうということね。

清水 でも自分たちの中では、武道館やと思いつつも、今の気持ちで言うとそこまで気負うものじゃなく。だから今のところ正直真っさらというか。ただ、その真っさらな部分をどう形にするかというところを、武道館では明白にしないといけない。そのポイントかなって思ってます。それがたまたま武道館という場所であればいいのかなという。今後の何ヶ月で考えると、プランニングをやるというよりは、やりたくなったことをすぐやって、それがいい状態でファイリングできた場合だけ出したいなという感じがあるんで、武道館でもそのスピード感でできたらクールやなって思ってます。

増子 なんか、後輩とかのバンドマンに「Age Factoryが武道館を発表したけど、解散せえへんよな」みたいな噂してるやつらがおったんですよ(笑)。でも、そういう感じの終着点みたいな感じでは誰も捉えていないし、通過点の1つという感じの認識ではあるから。まあ単純に「twilight」というイベントは俺は好きなので、それをやるのはすごく楽しみです。

西口 まあでも、なんか特別感はあるっすけどね。ちっちゃい頃からなんかこう、「武道館ってすごいぞ」みたいなのって結構植え付けられてたから、奥底にはあるんですよね。でもそういう気持ちはありつつ、だからといってこうむっちゃ特別なセットでやるとかも別にないし、たぶん。まだ11月まで時間あるんで、そのときにいちばん高まった状態というか、いちばんいい状態でできたらいいな、という気持ちですね。

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