【インタビュー】逆境の日々を楽しめる音、未来を照らす言葉に繋げるEVE OF THE LAIN。新曲“Shooting STAR”に託された想いとは?

【インタビュー】逆境の日々を楽しめる音、未来を照らす言葉に繋げるEVE OF THE LAIN。新曲“Shooting STAR”に託された想いとは?

大阪を拠点としながら活動を重ねてきたEVE OF THE LAINだが、昨年、東京と愛知で初のワンマンライブを開催。その後も着々と活動の規模を広げていて、作品リリースのペースも上がっている。2月に配信リリースされたシングル『HEART BEAT』に続いて届けられた新曲“Shooting STAR”は、現在の彼らに漲る力強いエネルギーをストレートに示す曲だ。クラップを自ずと誘うビート、口ずさみたくなるメロディ、ダンス衝動を着々と高める展開を満載。そして、逆境を経て手にした反骨精神を前向きなメッセージに転じている曲でもある。“Shooting STAR”に込められている想い、サウンド面の試行錯誤、10月から12月にかけて開催されるワンマンツアー「ROYAL FLASH」について語ってもらった。インタビュー=田中大 撮影=鳥居洋介

クラップを想像しながらイントロを作ったり、お客さんのレスポンスを感じながら演奏できる曲を作りたかった(惣田)

──地元の大阪以外でライブをやる機会が増えていますよね。惣田航平(Vo・G) はい。3月から4月にかけてツアーもありました。ツアーで行くのは2回目だった仙台のチケットが、ありがたいことにソールドアウトしたんですよね。いろんなところに行かなきゃなと改めて思いました。齋藤大河(Dr) 一歩ずつ前に進んでいる感じがあります。コロナの頃とか、そういう感覚がなかったですからね。まっきい(B) ライブが多いからなのか、一瞬で時間が過ぎていく感じがあるんですけど、「楽しい」と思えてるからなんやろなと思います。10月からワンマンツアーもあるので、今年も一瞬でしょうね。惣田 全員で小っこい車に乗って移動するので、メンバーと一緒に過ごす時間が増えました。車の中で話すことも楽しいです。それによってバンドのグルーヴが上がってる感覚もありますね。──どんなことを話しているんですか?惣田 内容がない話題ばかりです。まっきい 最近、ジョジョを大旗が観てるので、ジョジョのモノマネをみんなでしたり。──バンドの方向性について話し合ったりとかは?惣田 一切ないです(笑)。まっきい 車の中では、そういうのはまったくないですね。──ライブ続きのそんな日々の中で、楽曲制作を進めていたんですね。惣田 はい。2月にもシングルを出しましたし、ずっと曲を作ってます。ライブをして、家に帰って曲を作って、スタジオに入って、またライブをして……っていう繰り返しです。──新曲の“Shooting STAR”は、どのような曲を作りたいとイメージして取り組んでいったんですか?惣田 「自分たちが夏フェスに出るなら、どういうバンドでありたいか? どういうライブをしたいか?」みたいなことを考えながら作りました。たとえば、みんなのクラップを想像しながらイントロを作ったり、曲中で入れてもらう声を想像したり。お客さんのレスポンスを感じながら演奏できる曲を作りたかったんです。──逆境を乗り越えていく姿勢を示していて、お客さんの心を鼓舞するメッセージも込めていますよね。惣田 「きみの人生は1回きりだから輝かせていこう」という気持ちを込めてます。「誰かに邪魔されることもあるけど、そんなものは無視して、信じた道を光りながら飛び回れ!」みたいな。──サビの《光れもっとDancing the Shooting STAR》に出てくる「流星」が、曲全体のテーマを集約したモチーフですね。惣田 サビのそのワンフレーズが最初に出てきて、メンバーに「こういう歌詞でいこうと思う」と伝えたら「イメージが湧いた」と言ってくれたので、そこから広げていきました。まっきい このサビを持ってきてくれて、みんなで「めっちゃいいやん!」ってなったんです。ポップな曲になっていくのもわかりましたし、ベースもそこから考えていきました。

──この曲でリズム隊に必要なことって、例えばどんなことだと思っていました?まっきい なんでしょうね? 顔? 顔でできるだけ伝える?(笑)。岩根大旗(G) 顔かい! ベースは?まっきい リズム隊は顔です!齋藤 笑顔でプレイするということです(笑)。──ジョークな面もありますけど、奏者の表情は鳴らす音に出ますよね?岩根 それは本当にそうなんです。たとえばワウを踏むと、そういう顔になりますから。
【インタビュー】逆境の日々を楽しめる音、未来を照らす言葉に繋げるEVE OF THE LAIN。新曲“Shooting STAR”に託された想いとは?

けなしてきた人、活動を否定してきた人とかも一緒にハッピーになろうよということです。結局みんなで笑ってたほうが楽しいので(惣田)

──大旗さんは、“Shooting STAR”をどのような印象で捉えていますか?岩根 歌詞だけ見るとかっこいい感じもありますけど、メロディを聴くとちゃんとポップなんです。ポップで、ロックで、耳に残るメロディ。歌詞もいい。素敵な曲ですね。まっきい 「素敵な曲」って、他の人のバンドみたいな言い方になってる(笑)。自分たちの曲やで。──韻を含めた音の響きの良さは、いつも大事にしていますよね? 《狂った時計で超ラッキー》《月のウサギ待ったなしShake it UP》とか、すごくノリがいいです。惣田 そういう表現は韻と共に出てきた感じなんですけど、《月のウサギ待ったなしShake it UP》は、大河くんが好きなんです。齋藤 メロディがいいし、口が気持ちいいです。こういう感じのフレーズがたくさんあるし、ポップではあるけど、サビのメロディはかっこいいほうに寄ってるという印象です。Aメロ、Bメロで楽しさが醸し出ているし、歌詞もわかりやすい。《人生讃歌》という言葉が個人的に響いています。「自分の人生をどう豊かにしていくのか?」について描いている歌詞ですね。沈んだところから上がっていく感じじゃなくて、反骨精神を持ちつつ上を目指していくイメージ。こういう歌詞はありそうでなかったかも。ライブではポップで楽しいところを重視したいですけど、歌詞も伝わったらいいなと思ってます。惣田 大河くんはいつも歌詞を褒めてくれるんですよ。まっきい 歌詞褒めの大河だから。齋藤 取材とか、こういう時だけ(笑)。僕、歌詞をすごく読んじゃうので。まっきい 歌詞をいちばん覚えてるのは俺だけどな。惣田 それはコーラスやってるから。齋藤 「歌詞をいちばん覚えてるのは俺だけどな」って、そこで張り合うの?岩根 単なる負けず嫌い(笑)。──(笑)。EVE OFは、メンバーが航平さんと大旗さんだけになった時期もありましたし、バンドのこれまでの紆余曲折も反映されているんじゃないですか?惣田 はい。《あの日僕らが恐れてたこと/今となってはただ笑い事》とか、ほんまにリアルです。今、みんなのおかげで笑えてるのは、ありがたいことですね。いろんな人たちへの感謝にもなっています。──《あの日奴らが威張ってたこと》も、こういう体験があったんでしょうか?惣田 それは、いやあ……わかんないですけど。まっきい おるよ。めちゃおるよ!惣田 そういう人たちはいます(笑)。むかついた人たちに「はいはい」って言いながら、中指立てて生きていきたいと思ってます。──怒りとかドロドロした感情を前向きなエネルギーに変えて表現していますよね?惣田 はい。僕はそういうことが得意です。──2月にリリースしたシングルの “HEART BEAT”と“BURNING”も、逆境に対するそういう姿勢を表現していたじゃないですか。惣田 まじ、逆境人生なんです。そこで感じたことを表現していくのが多いのかもしれない。“Shooting STAR”に関しては、サビの1行が出てきた時に「自分が光っていく理由、今、活き活きと生きられる理由ってなんだろう?」と考えました。そして思い浮かんだのは、「過去を乗り越えたから今が幸せだと思えるし、今がいちばん楽しいと思える人間でありたい」ということだったんです。そういう自分もzありたいし、聴いてくれる人にもそういう人生を送ってほしいということですね。──逆境を経て辿り着いているポジティブな姿勢?惣田 そうですね。歌詞を書く中で、自然と過去にあったことがいろいろ出てきましたけど、「そういうことは気にせず、今は踊っちまおうぜ」というのが表れました。齋藤 バンドをやってたら大変なことのほうが多いんです。でも、1個の「楽しい」のためにと考えたら苦難だとは思わないというか。頑張ることは頑張りたいですから。岩根 《あの日僕らが恐れてたこと/今となってはただ笑い事》とか、ほんまにそう。よう生きてこれたなと思うので。

──《鬼さんこちら一緒に踊りますか?》《悪魔もこちら一緒に遊びますか?》とか、悪意を向けてくる人も巻き込んで踊らせようとしているのも、この歌詞の目を引く部分です。惣田 けなしてきた人、活動を否定してきた人とかも、「そんなこと言ってたのはもういいから、一緒にハッピーになろうよ」ということです。結局みんなで笑ってたほうが楽しいので。
【インタビュー】逆境の日々を楽しめる音、未来を照らす言葉に繋げるEVE OF THE LAIN。新曲“Shooting STAR”に託された想いとは?

次のページうまくハマる音色が見つかると嬉しい。音色も曲を成立させるための大切なピースだと思ってます(惣田)
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする
音楽WEBメディア rockin’on.com
邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
洋楽誌 rockin’on