ウィーザーの新作が今夏リリース! パワーアップして帰ってきたウィーザー・サウンドに注目

ウィーザーの新作が今夏リリース! パワーアップして帰ってきたウィーザー・サウンドに注目

2019年以降、ウィーザーはカバー集、メタル、バロックポップ他、多彩なスタイルとコンセプトに次々挑んできた。しかし記念すべき20枚目のスタジオ新作は4年ぶり、しかも7枚目のセルフタイトル作(通称『ザ・ゴールド・アルバム』)なのだから興奮してしまう。ブルー・アルバムのバリエーションという慣例を破り、今回のジャケットは金地にエンボス加工された『レッド・ツェッペリンⅣ』を想起させる4つのエンブレム、そして「W」のハンドサリュートだ。いわば、伝統のリニューアル。そのスピリットは制作プロセスからも窺える。生活を共にしながらリハ兼作曲セッションを重ね、彼らは有機的に作品を塑像していった。プロデューサーも初顔合わせとなるケニー・ビーツ(ヴィンス・ステイプルズ、アイドルズ、ギース他)とクラス・オールンド(ロビン、ゴースト他)を起用。前者は「過去最高に激しいウィーザーのアルバムにしたい」との頼もしい意気で臨み、ライブ感が重視された。このRAWなアプローチは見事にハマり、ギターがゴリゴリ軋りうねり、ベースがタフにしなり、ドラムがしたたかに歌うサウンドにKOされるアルバムだ。2025年のrcokin’on sonicにも出演したウェンズデイのカーリー&ザンディをゲストに迎えた、泣き虫カタルシス全開の“We Might As Well Be Strangers”で、まずはその片鱗を味わっていただきたい。ウィーザーは2024年にファーストの30周年ツアーを敢行し、バンド史上最高にエピックなステージングとヒット曲連打で北米のアリーナを沸かせた。4人がタイトに結束し、ファンと共に大きな節目を祝賀したこのツアーを経て、彼らは自分たちの「核」に戻ったのかもしれない。『ラディテュード』(2009年)以来、リヴァースは多彩な外部ソングライターと共作することで幅を広げてきた。その成果はまちまちだったが、新作から最初に公開された“Shine Again”はパットの書いた曲(ブライアンも本作では大きく貢献している)。《内なる太陽は何度でも輝くんだよ》の歌詞に、ひとつのサイクルを終え、大きな自信と共にウィーザーが帰ってきたことを感じる。マジに嬉しい。(坂本麻里子)

ウィーザーの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』8月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
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