未来に目を向けたシューゲイザー

THE NOVEMBERS『Fourth wall』
2013年05月15日発売
MINI ALBUM
THE NOVEMBERS Fourth wall
オフィシャル・サイトに、本作についての小林祐介のコメントが掲載されている。ざっくり言えば、前作『GIFT』の反動であり、様々な角度で対比を成している、ということのようだ。前作のインタヴューを見たら、リリース時から小林祐介はその反動を予見、というか予告していた。初と言ってもいいほど外向きな作品を、作ってみて自分もビックリするほどの開放感に、戸惑いもあったのだろうか。したことのないファッションを、皆は新鮮で似合うと言ってくれるんで嬉しいけど何だか落ち着かない、みたいな。だからいつものブランドで買物しまくりました、といった趣きの新作。

暗霧に誘うようなインストで幕を開け、歪んだギターのダークなうねりと刺々しい歌詞に安心感を覚えるというのも妙なものだが、一段とエッジの効いたギターがソリッドな空気を醸し出す。前半はバンドとしてのポテンシャルを最大限まで発揮し、終盤は硬質の破壊力とロマンチシズム漂う“Dream of Venus”~“children”で幻想的な新世界を描く。一直線だった道は、分岐し多方向へ広がって行くようだ。(今井智子)
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