『ROCKIN'ON JAPAN』がお届けする最新邦楽プレイリストはこちら
まさに歌そのものが「光」を放つように響いてくる。過去も現在も訪れる未来もすべて肯定し、《大丈夫》と歌うのだ。アイナ・ジ・エンド自身が作詞・作曲を手がけ、TVアニメ『ONE PIECE』のオープニング主題歌として書き下ろした楽曲。その物語に導かれたからこそ、この人生讃歌を書く覚悟が生まれたのかもしれない。歌詞に《本当本気》という言葉がある。かつてBiSHの楽曲のタイトルとなった印象的な言葉だ。それを今引用することの意味は深い。ともに「本気」を燃やした仲間たちに出会えたこと、それがアイナの現在地につながっていること。それを彼女自身が祝福しているように響く。MVにも胸が熱くなる。冒頭、アイナが「清掃員」の女性と束の間のセッションで笑顔を見せ、ひとりエレベーターに乗り場面が変わる。楽曲のリズムも変わる。けれど《僕らまだ/変わらないよ》と歌うのだ。『ONE PIECE』のテーマがアイナ自身の歩みと共鳴し、それがリスナーの人生を鼓舞する。なんて素敵な「主題歌」だろう。(杉浦美恵)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年6月号より)
『ROCKIN'ON JAPAN』6月号のご購入はこちら
*書店にてお取り寄せいただくことも可能です。
ネット書店に在庫がない場合は、お近くの書店までお問い合わせください。