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10周年の節目にプライベートレーベルを設立し、6年ぶりのフルアルバムでメジャーデビュー。その状況には華々しさもあるが、そこは無骨で硬派なロックバンド、喜びも悲しみも嘆きも楽しさも、いろいろあるのが人間の暮らしであり、そんな日常へ多彩なサウンド感でフォーカスするMakiらしい楽曲ばかりが並ぶ。《何一つわからないことばかりでも/怖くない》と不安を抱えがちな新しい一歩を支えてくれる“May”も聴き逃がせないが、深い感銘を受けたのは“Art”の《誰にもならなくていい》、“ナード”の《俺が俺を肯定しよう》という最高のパンチラインを誇る2曲。変化を恐れているわけじゃない、あくまで自分が自分でいる大前提を叫ぶ。その頼もしさはMakiの真骨頂だ。加えて、過去にニルヴァーナの“Lithium”に影響を受けた“Lucky”もあったように、肩肘の張らなさも健在。今回はオアシスを取り込んだ“Night Glory??”。怖気づくことなく、音楽を楽しんでいるスタンスに触れられるのもまたよかった。(ヤコウリュウジ)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年6月号より)
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