『ROCKIN'ON JAPAN』がお届けする最新邦楽プレイリストはこちら
些細なきっかけから行動を起こし、それにより「楽しい」という高揚感が生まれてのめりこんでいくと、それはたちまち大きな夢となる。その過程でどうしても立ちはだかるのが壁だ。高すぎて気が遠くなってしまったり、挑戦してみたものの越えられず心が折れてしまうこともある。でももしかしたら、次こそ乗り越えられるかもしれない。irienchyの音楽は、そんな人間の「もしかしたら」に光を与えてくれる。全メンバーが作詞作曲を手掛け、細やかな心の動きを端的な言葉で表現する宮原颯(Vo・G)、風景描写と心情をリンクさせた文学的な筆致が特徴的な諒孟(G)、純粋な心情をストレートに描く井口裕馬(B)、熱く力強いメッセージを綴る本多響平(Dr)と各々の個性が楽曲に反映されている。ライブで培われたパワフルな演奏と多彩なアレンジによりパンクナンバーからバラードまで多種多様なポップスが展開し、中でも諒孟がボーカルを担うインディーロック調の“カミナリ”は新機軸。バンドの可能性を広げている。(沖さやこ)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年4月号より)
『ROCKIN'ON JAPAN』4月号のご購入はこちら
*書店にてお取り寄せいただくことも可能です。
ネット書店に在庫がない場合は、お近くの書店までお問い合わせください。