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昨年、10周年を記念したベストアルバムに収録された新曲“AIのうた”がとてもよかった。「AI」ではなく「愛」だという、菅原達也(Vo・G)の改めてのバンド宣言のようだった。そして今回の新曲でさらにはっきりとバンドへの愛と本気が炸裂した。タイトルの「バンド・デシネ」とは、そもそもはフランス語圏で「漫画」を指す言葉。しかしこの曲の意味するところは別にある。《たまたま拾ったこの命 使い果たそう》と歌う虚飾なし、剥き出しのエモを受け取れば、菅原がいかに「バンド」というものに希望を見出し続けてきたかがよくわかる。ラストにある《バンド・デシネ》のリフレインなど、バンドに一生を捧げる決意、その狼煙のようでもあり、ここまで衒いなく自身の覚悟を綴る曲は初では。“AIのうた”もそうだが、掛詞の巧みさはめ組の魅力のひとつ。そこにまっすぐ音楽愛を詰め込む姿勢こそが10周年を経た今のめ組のモード。今夏には約9年ぶりのフルアルバムリリースも発表されているが、とにかく楽しみだ。(杉浦美恵)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年4月号より)
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