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大洋上の、陸地からもっとも離れた地点を指し、人工衛星を落下させる場所として適していることから「人工衛星の墓場」と呼ばれる「ポイント・ネモ」。深い孤独を感じさせるこのタイトルは、吉田崇展の本質を射抜くと同時に、ズーカラデルの圧倒的な独創性ともつながっている。悲惨な出来事が起き続ける世界の中にも輝きはあるはずだ、というあまりにも切実な願いが伝わってくる“猫背”、この歌がずっと続いてほしいという思いを込めた“イエスタデイ・ワンスモア・ワンスモア”、バンド結成以前から吉田がライブで歌っていた“友達のうた”、他者とわかり合うことの困難や希望を映し出す表題曲“ポイントネモ”など、吉田自身のインナーワールドが色濃く反映された楽曲が目立つのも本作の特長。自分自身としっかり向き合いながら歌を紡ぎ、それをメンバーと共有することでズーカラデルの音楽へと結実させる。10周年を迎えた彼らは今、バンドとして理想的な状態へとたどり着いたのだと思う。(森朋之)(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年11月号より)『ROCKIN'ON JAPAN』11月号のご購入はこちら
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