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前作『answer』のモードを更新するような煌めきに満ちた“シンメトリー”や“五つ目の季節”はもちろん、光の向こうの陰をも映し出す“空腹な動物のための”や、幸福な物語の儚さを描くような“ドクダミ”などは、前作、前々作でバンドがポップを突き詰めたがゆえにたどりついた「境地」だ。ダーク(陰)かポップ(光)かという択一的なアレンジではなく、1曲の中でそのどちらもが同時に発露される様は、3ピースの卓越したアンサンブルなればこそだ。そして今作『eyes』の初回生産限定盤Aには新曲5曲を収録した『phenomenon』がつく。こちらはソリッドなロックサウンドから甘美な浮遊感を携えたドリームポップまで、彼らのバンドサウンドの奔放さが炸裂。かつての“亡き王女のための水域”や“架空船”に新たな光を当てるような“砂の王女”や“眠れる海のセレナーデ”などは、おいしくるメロンパンが描く世界がすべてどこかでつながっていることを示すようでもあり、物語の奥行きの深さに思わず嘆息。(杉浦美恵)(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年6月号より抜粋)『ROCKIN'ON JAPAN』6月号のご購入はこちら