ELLEGARDENが止まらない。現在ツアー中というだけではなく、アルバムの発売日が12月21日に決定したことが発表され、さらに初の長編ドキュメンタリー映画も配信、そしてトリビュートアルバムも配信！ 極めつきは、先行配信第2弾となった“Strawberry Margarita”だ。疾走感あるビートと、甘さと切なさが入り混じったメロディに、これぞELLEGARDEN！と嬉しくなった人も多いだろう。次々と情報が解き放たれていく臨場感と、現在進行形で躍動しているバンド感がリンクしていることを、楽曲で証明してくれたような、その誠実さにグッときたのは私だけではないはずだ。

「これぞELLEGARDEN」ではあるものの、もちろん、過去の彼らとはひと味もふた味も違う。激しくも、刺よりは丸みを感じる聴き心地、そして、戸惑いを交えつつも、ポジティブな着地に感じられる歌詞。でも、一歩を踏み出し、君を見つける――何を当てはめて聴いても自由だと思うのだけれど、自分と重ね合わせて、大きな力をもらえるところは、以前とまったく変わっていない。アルバムが、ますます楽しみになる。（高橋美穂）

『ROCKIN'ON JAPAN』1月号より