バンドのマジックが起きている
ヤングスキニー『演じるくらいなら、ありのままでいいけどね』
発売中
MINI ALBUM
YouTubeやTikTokに弾き語り動画を投稿していたVo・G、かやゆー。を中心に2020年8月結成、2021年5月にミニアルバム『嘘だらけの日常の中で』をリリース、その後現ドラマー・しおんが加入、そして前作から7ヶ月のインターバルで初の全国流通盤となるこの2ndミニアルバム。あっけに取られるようなスピード感だが、それ以上に驚くのは、その中でバンド自身が目に見えて成長を果たしているところだ。よくも悪くもヨレヨレだった前作(失恋を歌った歌詞とその感じがいい調和をしていた)とは打って変わって、バキッと立ったバンドのアンサンブルと、柔らかな手触りは残しながらも力強さを増したかやゆー。の歌。《生きづらい世の中》の憂鬱な日々にため息をつきながらもそれをポップなバンドサウンドで突き抜けていくような“憂鬱とバイト”をはじめ、聴いていると灰色だった景色が色を帯びていくような感覚を覚える一枚だ。 “ロードスタームービー”で歌われているとおり、《才能なんてない僕と/かっ飛ばしていこうよ/ふっ飛ばしていこうよ》ということなのだろう。すごくいいと思う。(小川智宏)
『ROCKIN'ON JAPAN』2月号より
2022.01.23 08:00