やはり2人は裏切らない——曲者兄弟スパークス、第2の黄金期が到来! 最新作『MAD!』と歩む、衝撃のステージ1時間40分を完全レポート

やはり2人は裏切らない——曲者兄弟スパークス、第2の黄金期が到来! 最新作『MAD!』と歩む、衝撃のステージ1時間40分を完全レポート

現在発売中のロッキング・オン7月号では、スパークスの来日レポートを掲載!
以下、本記事の冒頭部分より。

裏切りなし。この言葉がこれほどぴったりくる人たちはスパークスの他にいない。ちょびヒゲのロン兄ィと神ボイスで迫るラッセルのコンビが2年ぶりに新作『MAD!』を引っ提げて帰ってきた。その新譜、なんと全英初登場2位の快記録、結成半世紀にして黄金時代到来という中で、長年評価し、応援してきた日本へのある意味、凱旋公演だ。来るたびに楽しいライブでファンを増やしてきた結果、始まる前から会場のピースフルな多幸感がはんぱない。

客入れの昭和のGSが止みメンバーが登場。ド派手な花柄スーツのラッセルがスパークス原案、音楽をつとめたレオス・カラックス監督の映画『アネット』の“ソー・メイ・ウィ・スタート”を歌うオープニングに会場が一気に盛り上がり、続いて『MAD!』のオープナー“Do Things My Own Way”が飛び出す。実は密かに今回のツアー、これがオープニングじゃないかなと思ってもいた。《自分たちのやり方でやる》、この言葉はスパークスの歴史そのもので、通算28枚にもなるアルバムの方向性や興趣はもちろん異なってはいても根柢の美学は一貫してきたし、その誇らしい宣言にもなっていたからで、コミカルなMVもよいがやっぱりライブには説得力がある。

ギター2本にベース+ドラムスにロンのキーボードというごくごく基本編成ながら『MAD!』も作ってきた凄腕メンバーたちなのでバンド力の豊かさから音場が何倍にも広がっていく。続いて名盤『恋の自己顕示』('74)の“リインフォースメントス”が飛び出して来てびっくり。この後にやった“Goofing Off”あたりも近年はあまりプレイされない曲だし、当然、日本公演でもやってないだけに嬉しく、バンド史上最高潮の人気となっている今回のワールドツアーに際して入念にセットリストを仕込んできたのがうかがえる。
(以下、本誌記事へ続く)



スパークスの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』8月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

やはり2人は裏切らない——曲者兄弟スパークス、第2の黄金期が到来! 最新作『MAD!』と歩む、衝撃のステージ1時間40分を完全レポート
rockin'on 編集部日記の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

フォローする
音楽WEBメディア rockin’on.com
邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
洋楽誌 rockin’on