現在発売中のロッキング・オン6月号では、マーク・プリチャード×トム・ヨークのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「最初にトムに送った素材はクラブミュージックはなしにした。彼があのジャンルを好きなのは知ってるし、僕もたくさん書いてるけど、今回はエレクトロニック・モダン・クラブ・ミュージックじゃない方向性にしようと」
●驚きのコラボ作『トール・テールズ』ですが、サウンドスケープとリリカルな歌が渾然一体となって押し寄せてくる、美しくもエモーショナルな作品になりました。率直な手応えはいかがですか?
「今回も長いプロジェクトで2〜3年続いたから、終わると一回断絶があるんだよ。マスタリングが終わって完成して、自分の仕事が終わったら一旦離れたい。だから、自分がどう感じているかがよく分からないんだ。もちろんリリースされるのは楽しみだし、完成したヴァイナルを手にするときは、完成した映画を映画館で観るような嬉しい瞬間だけどね。この作品はもしかしたら、普段自分がやっているようなもっとアンダーグラウンドなプロジェクトよりも多くの人に届くチャンスがあるかもしれない。でも、ジョナサンが作ったMVを観ながらだと少しは楽しめるよ」
●あなたとトム・ヨークとの表立った関わりとしては、レディオヘッド『TKOL RMX 1234567』でのリミックスワークや『Under The Sun』収録の“Beautiful People”にトムが客演したことなどがありましたが、今回はパンデミック下にトムから共作の打診があったそうですね。
「パンデミックが始まったのが確か2020年で、それで数ヶ月経った頃に、トムがメールをくれたんだ。近況を訊く感じの軽い内容で、ただ連絡してみたっていうメールだった。『そっちはどう? 元気だといいけど。ちょっとすごいことになってるね』みたいなさ。それで『もし何か音楽があれば送ってよ』と書いてあった。当時は彼も他の人たちと同じように家に閉じ込められていたからね。
で、その頃僕は別のプロジェクトに取り組んでいて、自分の次のアルバムをどうするかの初期段階だったんだ。トムからのメールで最初は『彼のために何か新しく書けたらいいな』と思ったけど、『それよりも、手元にある曲をいくつか送ってみようか』とふと思ったんだよ。
僕は常に何かしら書いていて、いろんな時期に作った曲がたくさん転がってるから。自分が納得するまで作り上げるとか、アレンジまで完全に仕上げたトラックしか送っちゃダメだとか考えすぎないことにしたんだ。たぶん彼もそういう断片的なアイデアを楽しんでくれるんじゃないかと思ったしね」
(以下、本誌記事へ続く)
マーク・プリチャード×トム・ヨークの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』6月号に掲載中です。
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