8月27日のUK&アイルランドのツアー発表を皮切りに、北米、オセアニア、南米……と次々に「Oasis Live '25 Tour」の日程がアップデートされる中、いずれ来るとは信じていたものの、なかなか極東までその報が届かない日々にジリジリしていたファンも多かったはず。
日本と韓国にようやくツアー予告がなされたのは11月20日で、新宿や渋谷には各国同様に巨大なビルボードが出現。そしてリアムの「待ちきれないよ、アイラブジャパン」なんていう先走ったXのポストを経た2日後の22日、「日本のみんな 俺たちは君たちのことを忘れてないぜ。Oasisが来年会いにいくよ」とのコメントと共に、前述の日程が発表になった。「忘れてないぜ」は日本のファンのセリフでもある。何故ならオアシス解散後もノエル、リアム共に何度も来日してくれたし、忘れるもなにも、彼らは常に私たちと同じ時代を並走する存在であり続けてきたからだ。ノエルに至っては、今年のフジロックからわずか1年での再来日というフレッシュさだったりもする。苗場のステージで「また会おう」と言っていた兄の予告が、まさかオアシスとして果たされるとは夢にも思っていなかったわけだが……。いずれにしても、ギャラガー兄弟とファンがこの16年間を単なる空白にしなかったからこそ、時間を止めなかったからこそ、オアシスの帰還はこれほどまでに血の通ったものになり得たのだと思う。
奇しくも今号発売翌日の12月7日は、運命のチケット一般発売日でもある。東京ドーム2日間、しかも土日公演なんてどう考えても争奪戦は必至だが、オアシスを愛する我々が一人でも多く、その瞬間に立ち会えることを願わずにはいられない。(粉川しの)
オアシスの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』1月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
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