兵庫さんのブログで自転車ブームについて書かれていましたが、NYもチャリブームです。去年から今年にかけて自転車通勤する人の数が26％も増加。その前の年は35％も増加。劇的に増加中。NY市が健康と環境のために自転車通勤を推進し、この３年間でNY市内の自転車用レーンを200マイル（約321キロ?!）も増やすなど、自転車ライダーに優しい法律を増やしたため。

マンハッタンなんてちっこいので、チャリがあったら私も超便利なんですが、我が家階段で５階。日々、今日は牛乳を買うか、オレンジジュースを買うか悩むくらいのなので、チャリを５階まで持って上がるのは到底無理。かと言って外に置いておくと絶対に取られるし。

去年パリに行ったらパリには貸し自転車が街中にあって、しかも１日１ユーロとかだった。あれは最高に楽しいし便利だった。NY市長もパリに行き、そのまま真似するのは無理だけど（パリの公害は劇的に減ったらしいけど、チャリを盗む／壊すなど色々問題も多いらしい）、『アメリカ最高の自転車都市』になるべくNYを自転車化しようと決心したらしい。現在フィラデルフィアやボストンもそれに習えと画策中だとか。

NYの自転車隊長はデヴィッド・バーン。彼は自転車がブームになる前から乗っていて、世界中に自転車を持っていくらしい。その記録をウェブにアップしていたけど、今年１冊の本になって発売され話題になっていた。彼は、NYの自転車置き場などもデザインしたりしていた。http://cityroom.blogs.nytimes.com/2008/08/19/new-bike-racks-courtesy-of-david-byrne/

ちょっと前までは、NYでチャリに乗っている人と言えば、レストランで安働きをしている出前の人だけ。私の日本人の友達が昔自転車に乗っていて信号無視の車にはねられたのに、そんなわけで（どうせ違法労働のアジア人と）誰も助けてくれなかったそう。最初に声をかけてくれた人が言ったのが、「弁護士が必要だったら言ってくれ」で、通りかかった弁護士が名刺をくれたのだという……とほほ。私の知る中でも最もNYらしい話だ。とりあえず時代は変わったようだが。