うわあ!ビリー・アイリッシュが驚きの新曲2曲発表。タイトルは『ギター・ソングス』!!!! すでにこの曲について語る。

うわあ!ビリー・アイリッシュが驚きの新曲2曲発表。タイトルは『ギター・ソングス』!!!!  すでにこの曲について語る。

なんとびっくり。ビリー・アイリッシュがまさかの新曲を2曲発表した。そのタイトルは『ギター・ソングス』というEPで、2曲ともアコギの曲だ。リリックビデオはこちら。

“TV”

“The 30th"

ビリーがファンにメッセージを送っている。

「みみみみみみんなにちょっとサプライズだよ。新曲2曲。”TV”と”The 30th”。2曲とも自分にとってはすごく意味がある曲だから、みんなにとうとう聴いてもらえて嬉しい。『ギター・ソングス』をリリースするよ」


また別のメッセージでは、

フィニアスも私も、この曲を一刻も早くみんなに聴いてもらいたかった。”TV”をコンサートでパフォーマンスするのは、ライブのハイライトになっているから、マンチェスターで初めてこの曲をパフォーマンスした時の音声を曲に入れている。それを聴く度に鳥肌が立つ。みんなも気に入ってくれたら嬉しい。曲をシェアさせてくれてありがとう」


PJハーヴェイを思い出してしまうようなジャケ写だ。

”TV”は、彼女が言うように、途中で観客の声が入る箇所があって、聴く度にそこで鳥肌が立つ。『ハッピアー・ザン・エヴァー』では彼女のボーカリストとしての才能がさらに開花した作品になっていたが、この2曲の究極にシンプルさにおいてもそれがさらに際立っている。なので、より歌詞に聴き入り感動してしまう。

また、2曲ともすごくシンプルとは言え、”TV”では、観客の声が入る瞬間とか、”The 30th”では、事故にあったおそらく彼氏に?が、一応無事だったから良かったものの、後半畳み掛ける箇所がすごい。橋から落ちていたらどうしたの? 近所の道で子供が遊んでいる時だったらどうしたの? など。怒りと悲しみが入り混じり、でも最後に「でもあなたは生きている」と安心する下りなど、ただものではない表現力だ。

しかも、2曲ともアレンジは最小限だが、ただアコギで演奏しましたと終わらせてないアレンジがあって、それが最大限の効力を発揮しているのもこの2人の凄いところだ。

ビリーはすでにこの曲ついてBBC1とApple Musicで語っている。

2曲とも、アルバムを作り終えてから初めて作った曲だということ。

ヨーロッパ・ツアーが始まる直前に作り終えていたから、何ヶ月か待って煽って出すのではなくて、すぐに出したかった、と。そういう昔ながらのやり方で、自分達が単なるソングライターなんだと言うことを忘れないでいたかった、と言っていた。

とりわけ、”The 30th”は、アルバムが完成してから最初に書いた曲で、11月30日に何か起きて、今すぐ書かなくちゃいけないと言って1日で書いた曲だったそう。”TV'の方は、最高裁が中絶の権利を覆したことが歌われているのが話題となっている。


以下インタビューで語っていたこと。要約。

●なぜ今2曲リリースするのか?

「曲が完成したから、今すぐ出したい、って言ったの。自分たちが大きくなっていくとより注目されるようになって、何かをリリースするたびにものすごいプレッシャーになる。戦略を考えたり、煽ったり。だけど、今回はそういうこともせずにただ出したかった。それでそうすると決めたから昔みたいに、ツアー中にライブで披露することにした。この2曲はアルバムを作り終わってから初めて作った曲で、みんなにライブで最初に聴いてもらうと言う原点に戻った方法で出したかった」


●”The 30th”について。

「この曲は12月30日に書いた曲で、『ハッピアー・ザン・エヴァー』が完成して初めて作った曲だった。タイトルが”The 30th"なのは、11月30日に何か起きたからで、その日、最も言葉にならないようなことを目撃し体験した。それでその時に思ったことを全て書き留めて、フィニアスに、『悪いけど、何をする予定だったかは知らないけど、今すぐこれについての曲を作らなくちゃいけない』って言って本当に書いた」

「だけど曲がセラピーみたいになって、カタルシスがあって、書き終わったらすごく良い気分になれた。しかも、この曲はこれまで書いた最もパーソナルな曲だからすごく誇りに思っている」


●”TV”の歌詞について。

「この曲で描かれていることは、すごく今のことで、少し奇妙なのは、書き始めた当初はフィクションとして書いていたこと。それでそれから数ヶ月経って物事が変わってフィクションではなくなってしまった」


●最高裁が中絶の権利を合法化していた「ロー対ウェイド事件」の判例を覆したことについて歌詞で触れられていることについて。

「この歌詞は、実際に判決が覆される数週間前に書いていた。絶滅の運命に向かっているようなものだと思っていた。判決が覆されたのはグラストンベリーの日で、お母さんに、『判決が覆された』と言われた。絶望のカーテンが引かれたようなものだったけど、何も言葉が出なかった。今考えると、現実的でない希望は、実際起きなかったということだったと思う。私達は、草案があると知った時にあの歌詞を書いたけど、でも今は本当に恐ろしい世界になってしまったと思っている」


●途中でファンの歓声が入ることについて。

「”TV”の終わりを書いたのは、ツアーの直前だったんだけど、最後の”Maybe I’m the Problem"と言う歌詞を繰り返すところで、2人とも何か足りないと思っていた。それで、フィニアスが『観客が一緒に歌う声があった方がいい』と言ったから、ヨーロッパツアーの初日に演奏して、その観客の声を使うことにした。

だけど、みんなにはレコーディングしていることは教えないで、会場には音がよく録音できるように機材はたくさん置いてあった。それで私が歌ったらみんなも歌ってくれて、それを繰り返して、本当に最高の瞬間だった。とりわけ、その直前までは私が部屋で1人で歌っていたような曲を、いきなり何万人で満員の会場のみんなが合唱してくれたわけだから。だからこの曲を聴くと、ツアーを思い出す。それが永遠にこの曲の思い出になると思うとすごく嬉しい。

みんなのあの可愛い声があるのがすごく大事で、それがよりこの曲の願いとか絶望的な気持ちとか傷心を引き立たせていると思うから」


●グラストンベリーについて。

「あんな伝説的な場所でヘッドラインをするなんて、自分がやったみたかったことのひとつだから光栄」


●3枚目のアルバムについて。

「完成している曲は今発表した2曲しかない。ツアーが終わってオーストラリアから戻ったらアルバムを作り始める」


”TV”の歌詞で歌われていることは、誰かに恋して、友達と疎遠になり心が離れたこと。フィクションと思っていたら本当になってしまったという曲。中絶の権利についても出てくる。

以下歌詞の要約

今は話したくない
テレビが見たいだけ
またはプールで溺れたい
あなたが去るのを見たくないから
『サバイバー』(TV番組)を見て他の人達が傷つくのを見る
または寝た方がいいのかも
みんなが裏切りあっているのを見ながらソファに埋もれる
何のため生きてるの?

友達はみんな寂しがってる
でも恋するといつもそうなる
時間がなくなる 友達を置き去りにしてしまう
仕方ない だって恋してるからと自分に言って

あなたは今どこ
私をテレビで見た?
お腹を空かせないようにしている
あなたが怒っているからという理由だけで
最初は認めてなかったし
一緒に立てた計画はどうするの?
インターネットでは映画スターの裁判で盛り上がってる( → ジョニー・デップとアンバー・ハードの離婚裁判)
「ロー対ウェイド事件」が覆されそうになっているのに

友達はみんな寂しがってる
でも恋するといつもそうなる
時間がなくなる 友達を置き去りにしてしまう
仕方ない だって恋してるからと自分に言って

それに誰ともうまくいかないし
もしかしたら私が問題なのかも
もしかしたら私が問題なのかも
(繰り返し)


”The 30th”の大体の内容。これはビリー曰く、本当に起きたことで最もパーソナルと言ってる。誰かが事故にあった話。

時々あなたは同じまま
事故の前と同じ
宙を見てる時
あなたが覚えてないことが信じられない
救急車で起きて
車の中でことの全貌を知る

私に電話したのも覚えてない
でもそんな時ですら、私は「あなたがかわいい」と言った
病院のベッドで 
あなたはこう言った
「君は怖がっていたけど、僕も怖かったんだ」

もしこれが違う日だったらどうするの?
または橋に柵がなくて止まれなかった?
または子供たちが遊んでいるような場所だったら?
または危険な高速で雪だったら雨だったら?
またはあなたが1人じゃなくて、子供が車にいたら?
誰もいないところで、誰もあなたのいる場所を知らなかったら?
何かが違っていたら、あなたは生き延びたかしら?
でもあなた生きている 生きている 生きている



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