ご存知のように、テイラー・スウィフトの『1989』を全部カヴァーして発売したライアン・アダムス。別のアーティストによる同じアルバム『1989』が一度にビルボード・チャート入りするという新記録を達成した。
その縁あって、なんとライアン・アダムスが、雑誌『GQ』の最新号で表紙となったテイラー・スウィフトにインタビューしている。その一部を収録した映像がこちら。
長年のライアン・ファンにとってはちょっと驚きの成長ぶりだ。
質問は普通と言えば普通なんだけど、アーティスト同士だからか、本当に知りたくてライアンが聞いているのが伝わるし、テイラーも真剣に答えてくれているので面白い!
以下だいたいのやり取り。テイラーは最初に、退屈するとSiriにかなりバカバカしい質問をすると言っている。
1)
ライアン「最初の質問は、今まで夢の歌詞で曲や歌詞を思いついたことある?」
テイラー「あるわ!”オール・ユー・ハッド・トゥ・ドゥ・ワズ・ステイ”の中で、すごい高音で”ステイ”って歌う箇所があるでしょ。あれは夢でみたの。昔の彼氏が私の家の玄関に来るわけ。それで、扉を叩くから開けたら、昔の彼がいるから、何か完璧なことを言ってやろうと頭の中では思っているんだけど、口から出て来たのは、あの超高音の”ステイ"だったわけ。それで何言っちゃったのかしらと思って、違うこと言おうとするんだけど、何か言おうとすると、”ステイ”ってあの高音で歌っちゃうの。それで目が覚めた時に、それはクールなヴォーカルだと思ったわけ」
ライアン「あの箇所は本当に変だよね。だから僕はあの部分は手をつけようとも思わなかったんだ」
テイラー「でもあなたがカヴァー・アルバムでやったことって、俳優が台詞の違う部分を強調して言うことで、意味を変えてしまうのと同じだと思ったわ。私の歌い方だと、カッコつけて、『行かないで。でも私は別にあなたがいなくなっても寂しくもないんだけど』って感じなのに、あなたの場合は、『もう絶対に行かないでくれ』っていうものになっていて、それを聴いて心が張り裂けたわ」
2)
ライアン「書いたものはどうやって一カ所に保管しているの?僕はこれまでは偶然1枚のアルバムにつきノートが1冊あるんだけど」
テイラー「私は、何か思いついたらとにかく携帯電話にメモしているの。例えば、”ブランク・スペース”では、サビのメロディが出来た時、そこから自分がそれまでの1年間に書き貯めたメモの中から、そのすごくドラマチックなメロディに合うものを見つけようとしたの」
3)
ライアン「僕は煮詰まったら、スミスのアルバムを聴くんだ。携帯の充電が完了したみたいな感じで、5分で曲が書けるようになってしまうんだ」
テイラー「私の場合は、他の曲を聴いて書くということは今回はしていないわ。代わりに、『1989』を書いている時に煮詰まったら、ジョン・ヒューズの映画を見たの。映画を一時停止して、『ここで彼女は何を考えているのかしら?ここで彼は何を考えているのかしら?』と想像してみたりしたわ。『1989』を書いている時は、彼氏もいなかったし、自分の人生に何かドラマが起きていたわけでもなかった。友達と一緒だったし、NYに住んでいたし、すべてがエキサイティングだった。だから、他の人の視点に立つことで、そういう気持ちを思い出してみたりしたわけ」
最後にライアンが、Siriにどうやってこのインタビュー終わらせればいい?と聞くと、『繋がっていません』というオチまである。
ちなみに、ライアンは、ツイートに自分もGQを読んでいると書いていて、スミスの写真をアップしていた(笑)。
Hanging at the beach interviewing my pal @taylorswift13 for @GQMagazine : )
https://t.co/BPPaHlsXcI pic.twitter.com/rUpcV4I4cn
— Ryan Adams (@TheRyanAdams) 2015, 10月 19