スーパー登山部の「ダブダブ山脈」は、心の見晴らしをよくしてくれる山登りのようなライブだった⛰️

スーパー登山部の「ダブダブ山脈」は、心の見晴らしをよくしてくれる山登りのようなライブだった⛰️
木漏れ日のようなライティングに、水のせせらぎや虫の鳴き声を感じさせるBGM──開演前の渋谷WWWには、山の空気が流れていた。蒸し暑い梅雨の夜にもかかわらず会場に足を踏み入れた瞬間、深山のような清涼感に包まれ、身体にこもった熱がすっと引いていく。スーパー登山部の「Release Traverse」は、そんな粋な演出から始まった。2023年に結成された、「山」×「音楽」をコンセプトに活動する5人組バンド・スーパー登山部。自然の風景と個人の人生が重なり合うような楽曲たちは、ライブによってさらに熱を帯びていく。オーガニックなアンサンブルからプログレッシブに爆ぜるセッションまで、その展開にはまさに山登りのようなダイナミクスがあった。リズムがうねり、ギターや鍵盤、コーラスが彩りを加え、曲ごとに違う景色が立ち上がっていく。その中を、Hinaの澄み切ったボーカルが高山を吹き抜ける風のように響き、胸の奥まで新鮮な空気が入ってくるようだった。終演後に残ったのは、ただ楽しかったという感覚だけではない。広大な自然を目の当たりにしたあと、自分の悩みや日々の慌ただしさが少し遠くに見えるようになる、あの感覚。五感を刺激されながら、心の視界がふっとひらけていくような気持ちよさがあった。地下にライブ会場のあるWWWを、メンバーは「ダブダブ山脈」と呼んでいたけれど、9月には恒例となっている白馬岳山頂でのライブも控えている。地下でこれほどまでに山の気配を感じさせたスーパー登山部のライブ、実際の山ではさらに雄大な景色を見せてくれるはず。(畑雄介)6月30日発売のJAPAN8月号ではスーパー登山部の撮り下ろしインタビューを掲載!『ROCKIN'ON JAPAN』8月号のご予約はこちら
JAPAN最新号、発売中! SUPER BEAVER/別冊BE:FIRST/BUMP OF CHICKEN連載第3弾/back number/米津玄師/宮本浩次/SHISHAMO/Eve/ずっと真夜中でいいのに。
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