ヤングスキニーが歌う本音に勝手に救われる──その生き様が刻まれた最新アルバム『BOY & GIRLS』のすべてに迫る!

ヤングスキニーが歌う本音に勝手に救われる──その生き様が刻まれた最新アルバム『BOY & GIRLS』のすべてに迫る!
ヤングスキニーの最新アルバム『BOY & GIRLS』を締めくくる“誰かを救ってやる暇などないけど”が私はとても好きだ。かやゆー(Vo・G)の本心がそのまま表れた曲になっているからだ。

現在発売中のJAPANのインタビューで、かやゆーはこんなことを語ってくれた。

変に俺に期待してほしくないっていう部分もあるのかなと思いますけどね。「俺も同じだから大丈夫だよ」みたいな気持ちも多少はあるけど、それより「あなたと俺は同じ人間なんだから、変に期待しないでくれよ」って意味もあると思います

“ベランダ feat. 戦慄かなの”をバイラルヒットさせバンドとしても力をつけたり、「プレイボーイ」「クズキャラ」をあえて利用して独自のキャラを確立させたり、アーティストとしても個人としても注目を浴びる機会がどんどん増えている。だけど自分もただの人間で、普通に人生に悩んだり、むしろ同世代とはライフステージに差が生まれて話が合わなくて疎外感を抱いたり──タイトルだけだと一見リスナーを突き放すようなメッセージに取られかねないけど、自分が特別な人間だなんて思わないし毎日を生きるので精一杯だというかやゆーの本心に触れると、自分は自分なりのやり方で頑張らなくてはと、不思議と前向きな気持ちにさせられる。背中を見て学ぶじゃないけど、変に飾らないそのスタンスを見ていると、もっと自由に生きていいのではないかと勝手に勇気をもらえるのだ。

この発言以外にも、メンバー4人が本音で今作についてたくさん語ってくれているので、ぜひ本誌で彼らの言葉を受け取ってほしい。(有本早季)

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