言わずもがなの代表曲“ランデヴー”はもちろん、“pink”や“部屋”などのヒット曲に加えて新曲5曲が収録された、シャイトープの「これまで」がすべて詰まったアルバムです。
と言っても配信曲がただコンパイルされたわけではありません。《何もない退屈な世界》を歌う“None”、バンドの決意表明である“マーガリン”で始まり、ロックな“Burn!!”“誘拐”が中盤で燃え盛り、壮大なバラード“天使にさよなら”、“tengoku”を経て、佐々木想(Vo・G)の独白である表題曲“オードブル”で終わる――という、結成から約1年半のシャイトープの歩みがそのまま物語になったような曲順になっています。
インタビューでは『オードブル』というタイトルに込められた想い、気になる新曲の制作秘話や、歌詞になぜ天体にまつわるモチーフが多いのか?、初ワンマン「SEICHI」で感じたファンへの想い……などなど、たっぷり語ってもらっていました。
取材の日はあいにくの曇り空だったのですが、撮影がはじまった瞬間に雲間から光が差し込んで「やっぱ持ってるなー」と思わされたり、公演を散歩する大型犬がシャイトープの3人に一目散にすり寄ってきてほっこりしたり。
冬の柔らかな日差しの中で透明感溢れる3人がパッケージされた写真と、バンドとして確かな一歩を踏み出したシャイトープの「ロックバンド」としての熱い言葉が詰まった全8Pの特集。アルバム『オードブル』を聴きながらたっぷり味わってもらえると嬉しいです!(畑雄介)
『ROCKIN'ON JAPAN』3月号のご購入はこちら