7月2日(日)
そうか。スイス語ってなかったのか。
(※BBSで読者の方にご指摘いただいたのでした)
ドイツ語かフランス語なのか、ハイジの国では。
大学の時、必修外国語がドイツ語だったのに。
さすが再々履修で4年生までドイツ語をやっただけのことは
あるダメさだ、我ながら。
と、自分で自分に感心しつつ出張日記はまあだ続く。
明けて7月2日。一緒に来れなかったAVEXのマキシム
担当ディレクターと連絡がとれる。
この時点で、マキシムの取材が2日後になったことを知る。
会社に電話する。日本を出る前にオファーしていた、ブリーチンの
電話取材が明日になったことを知る。
その両方の質問を作る。終わる。やることがない。どうしよう。
そうだ、カムデンに行こう。「そうだ、京都行こう」という
昔のJRのCMのようにそう思い立ち、ホテルを出る。
ご存知の方も多いと思うが、カムデンというのは東京でいうと原宿、
大阪でいうとアメリカ村みたいな街で、30過ぎた男が
一人で行くようなところではない。
ないんだけど、安いんだよ、ドクター・マーチンの靴が。
「高校の頃ものすごく欲しかった、だけど高くて買えなかった」
という理由で、ロンドンに出張に行く度にカムデンまで出向いて
ドクター・マーチンを買ってしまう習性が私にはある。
いつも「もういい年なんだから次にロンドン来る時はやめよう」
と思うんだけど、結局行ってしまうのだ。
コベント・ガーデンにドクター・マーチンの本店もあるんだけど、
そっちは激安じゃないし。
というわけで、トータル4足目のドクター・マーチンを露店で購入。
あと1枚1ポンドで売っているレコードの露店を見つけて、
1時間あまり漁りまくる。
いったんホテルに戻り、「次にロンドン出張があったら絶対行こう」と
前々から思っていた、2 STEPのパーティーに足を運ぶべく、
タイム・アウト(ロンドンのぴあ)を調べてみる。
あった。運よく本日、場所はTHE END。おお知ってる知ってる、
確かシェイメンのMr.Cが経営してるクラブでしょ。
時間と場所、料金の下に、但し書きが付いている。
「25歳以下はダメ、ジーンズ禁止。ドレスアップしてくるように」
……やはり。「2 STEPのパーティーはドレス・コードがあって、
オシャレな格好じゃないと入れてもらえない」と噂にはきいていたが。
スーツケースから上着を出して着込み、ジーンズを穿き替え、
フロントで「ここのクラブに行きたいんだけど」「えーと……
あ、近いわよここから。全然歩いて行ける」と教えてもらい、
THE ENDに向かう。
(次回へ続く)