マドンナとレディー・ガガ、昨年の公演をロシア検察庁が入国管理法違反と判断か

マドンナとレディー・ガガ、昨年の公演をロシア検察庁が入国管理法違反と判断か

マドンナとレディー・ガガはともにロシアで公演を行った際に入国管理法に違反していて訴追される可能性があるとロシア政府関係者が、明らかにしているという。二人はともに文化使節としてのビザでロシアに入国していてコンサート興行などの営業活動は一切許可されていなかったと『ザ・ガーディアン』紙が伝えている。

マドンナは2012年8月に、レディー・ガガは同年12月にロシアで公演を行っているが、ともに文化使節としてのビザで入国していて、それでは「いかなる営業活動にも携わる許可は得られていない」とロシア当局は指摘しているという。ロシア検察庁では、マドンナとレディー・ガガの違反を立件に向けて動いているが、現段階ではロシア外務省と入国管理局との照会を進めているという。

そもそもロシア検察庁が今回マドンナやレディー・ガガのビザに着目したのは、サンクトペテルスブルグ市長のヴィタリー・ミロノフからの指摘と要請があったからだという。ミロノフはサンクトペテルスブルグでの反同性愛法を可決させたことで国際的にも物議を醸していて、マドンナは自身の公演中に同性愛者抑圧を糾弾するメッセージを表明していた。その後ミロノフはマドンナを書類の不備で公演を行ったことを訴えていて、レディー・ガガも同様に同性愛者への支持を表明したため、入国の段取りの不備を問われることになっている。

ロシアでは来年ソチ冬季オリンピックを控えていて、この時期に合わせたアーティスト招致への影響は甚大なものになっているとロシアの興行業者は不安を隠せないでいるという。「検察が今このタイミングで誰かに罰金を課したりしたら、もうアーティストもサーカスも誰もロシアには来てくれませんよ」とサンクトペテルスブルグの大手興行団体PMI代表のイェヴェグニー・フィンケルスタインはRIAノヴォスティ通信に語っている。
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