ヴェルヴェット・リヴォルヴァーはようやく新ボーカリストを探し当てたというのだが、その正体はまだ明かせないという。
ドラムのマット・ソーラムは新ボーカリストの行方について「ものすごく気に入ってるやつがいて」、その加入によって「バンド最大の転機を迎えるかもしれない」とラジオ・パルスに語っている。
ヴェルヴェット・リヴォルヴァーではストーン・テンプル・パイロッツの再結成のため08年にスコット・ウィーランドが脱退して以来、ボーカル不在の状態が続いてきた。ただ、今回の人物の名前をまだ明かせないわけについて、マットは「まだデート中だからだよ」とおどけてみせている。
「まだ、デート中の状態だから、ちゃんとした発表はできないってことなんだよ。ちゃんとベッド・インしたわけじゃないからさ。とにかく、そいつと話を詰めてひとつの合意に達さないとならないからね」
ただ、新ボーカルを探すのに時間が長くかかっていてファンの間でも不満がたまっているのはよくわかるとマットは語っている。「すごく紆余曲折みたいなことになっちゃって、ヴェルヴェット・リヴォルヴァーがああした、ヴェルヴェット・リヴォルヴァーがこうしたってことになってるのはわかってるよ。俺たちだってうんざりしてるんだよ。マジで。でもさ、どんなボーカルでもいいから捕まえてきて一緒にやっちゃうっていう、そういう能力だけは俺たちは持ち合わせてないんだ。それはできない相談なんだよ」。
これまでオーディションを受けたとされる人物で候補として目されているのが、スカーズ・オン・ブロードウェイのボーカル、フランキー・ペレスとスペースホッグのボーカル、ロイストン・ゴングドンだ。それとスラッシュのソロ・バンドのツアーにここ2年ほど同行し、スラッシュのソロにも参加しているオルター・ブリッジのマイルス・ケネディもかなり濃厚なのではないかと目されている。しかし、さらに隠し玉があるということなのかもしれない。
マットはまた、この新ボーカリストは「名前の知られている人物」で、「若くて才能もある」と説明している。
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