秦 基博が様々なアーティストと共作して作り上げた全10曲がコンパイルされたコラボアルバム『HATA EXPO -The Collaboration Album-』が完成した。既存の4曲に加え新規に6組のアーティストとの共作が実現し、とても豊かなポップアルバムに仕上がっている。秦は今作のコラボ相手たちを「純粋にその音楽が好きで憧れてきた人たち」と語ったが、今回のアルバムは世代もスタイルも超えて参加した様々なアーティストたちが、秦の音楽性に共振した結果、生まれたものであるとも言えるだろう。それこそ10組10様の創作方法が採られながら、どの楽曲からも音や言葉のあたたかさ、希望、光を強く感じる。『シンクロ』でのメジャーデビューから18年、常にリスナーの心を照らし続けてきた秦の音楽に、多くのアーティストがシンパシーを寄せた、その結晶のような作品がこのアルバムである。そしてこの濃密で多様なコラボレーションは、秦の創作に、より自由な風を吹き込むものとなったようだ。そのクリエイションの背景をひもときつつ、今作が秦 基博というシンガーソングライターにどんな刺激や変化をもたらしたのか、改めてじっくり語ってもらった。自分自身のやり方、作り方を構築しては壊してというのを繰り返してきたけど、その先のコラボによって今また新たな音楽と出会えている
インタビュー=杉浦美恵 撮影=神藤剛
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年1月号より抜粋)
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