ケンドリック・ラマーが2015年にリリースしたアルバム『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』に、プリンスが参加する予定があったことが報じられている。
「Genius」が報じる所によると、このアルバムにはジョージ・クリントンが参加し、ロナルド・アイズレーといったシンガーのボーカルも用いられているが、もしケンドリック・ラマーが抱いていたビジョンが実現していれば、プリンスが収録曲である“Complexion(A Zulu Love)”のサビを歌うことになっていたという。
発端は2014年10月にプリンスが自身のペイズリー・パーク・スタジオにてレコード・リリース・コンサートを開催し、“What’s My Name”をパフォーマンス中に、不意にケンドリックをステージに上げたことだという。
そしてケンドリックが米ラジオ番組「Hot 97」で語ったところによると、そのライブ後に2人はプリンスのレコーディング・スタジオで時間を過ごし、ケンドリックはコラボの望みを抱きつつプリンスに“Complexion”を聴かせたのだとか。
しかしプリンスがボーカルを録る前に時間切れとなってしまったそうで、ケンドリックは、グラミー賞を主催するレコーディング・アカデミー(NARAS)が公開したインタビューにおいて次のように明かしたということだ。
プリンスは僕のレコードを聴いて、気に入ってくれて、レコードのコンセプトのおかげで話が弾んだんだ。それでスタジオでずっと話してて、気づいたら思ったより時間が経っていて何もレコーディングしてなかった。そして時間切れになったという単純な話だよ。