1968年11月にザ・ビートルズにとって通算9作目、初のダブル・アルバムとして発表された『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』が、発売50周年を記念したスペシャル・エディションとして11月9日(金)に全世界同時リリースされる。
『ロッキング・オン』11月号では、発売から半世紀を迎えた同アルバムを様々な角度から大特集。バンドの発言をもとに構成された貴重なドキュメントや、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、それぞれのメンバーをフィーチャーしたコラムなどを掲載している。
1968年、ビートルズは『ホワイト・アルバム』のレコーディングに取り掛かっていた。その頃、4人はお互いの姿を見るのも嫌だというような状態だったという。
そんな状況について、ジョンは「(66年に)ツアーを止めてからずっと脱退したかったんだけど、ビートルズから離れるっていうのは怖すぎる話だった」と1980年に明かしており、さらに以下のように続けている。
なんとなく次の居場所を探してたんだけど、度胸がなくて。だから続けたんだ。そんな中でヨーコと会って、恋に落ちて、「ヒットするレコードなんかよりずっと大事なものじゃないか。これより他に大事なものなんてない」って。
そして、1968年11月22日、『ホワイト・アルバム』はリリースされる。4人の個性がぶつかりながらも、ひとつの作品として結実した同アルバムについて、後にジョンとポールはそれぞれ以下のように語っていたという。
ジョン:いつだって『ペパーズ』を含む他のアルバムより『ホワイト・アルバム』の方が気に入ってたよ。
他よりいい音楽だと思ったんだ。『ペパーズ』の方がより神格化されてるけど、『ホワイト・アルバム』の方がずっと優れてる。
ポール:すごくいいアルバムだったと思うよ。
成功はしたけど、気持ちよく作れたアルバムではなかったかな。とはいえ、創作活動ではそういうのがプラスになることだってあるんだけど。
特集記事ではその他にも、アルバムを制作/リリースした1968年にフォーカスを当て、バンドと4人それぞれの状況を振り返った5本のコラム、さらにアルバムに収録された全30曲も1曲ごとに解説している。
『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』のすべてを知ることができる特集記事の全貌は、『ロッキング・オン』11月号で確認してほしい。
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