約5年ぶりとなるニュー・アルバム『リトル・ダーク・エイジ』を2月にリリースし、7月には「FUJI ROCK FESTIVAL '18」への出演ので来日予定のMGMT。
『ロッキング・オン』4月号では、そんな『リトル・ダーク・エイジ』(=小さな暗黒時代)と題された新作について訊いた、MGMTへのインタビューを掲載している。
インタビュアーからニュー・アルバムのタイトル(「リトル・ダーク・エイジ」)の意図について問われたMGMT。
現在のアメリカの状況を「ダーク・エイジ(=暗黒時代)」と捉え、そこに「リトル」という言葉を付けたことについて、メンバーのアンドリュー・ヴァンウィンガーデンは以下のように答えている。
アンドリュー:リトルを付けたのは、希望を少し感じたかったからなんだ。それを付けることで、暗黒時代には終わりがあるということを暗示したかった。それにバンドで音楽を作る時って、どこか子供っぽい遊び心が伴うものだよね。
でも、それは、実はダークでヘヴィな場所にいるからこその対比として、生まれてくるものであったりもする。それについては歌詞にも反映されていると思うし、このアルバムでやろうとしたことでもあったんだ。例えば、“When You’re Small”とか、“Me And Michael”とかがそうだけど、つまり、闇と光についての曲を作ろうとしたんだ。
2008年にリリースした1stアルバム『オラキュラー・スペクタキュラー』での急な成功に関して「あんな急な成功はリアルではなかったし、もしかしてこのすべては一夜にして消えてしまうのかもしれないとも思ったりした」と応えるベン・ゴールドワッサー。
また、ベンは今作のポップさについて、これまでの3枚のアルバムの制作過程を振り返りながら以下のように説明している。
ベン:僕らはとにかく新しいことをしながら前進したいし、クリエイティブであり続けたいという思いが強かった。だから“Kids”の続編を作るというような、同じことを何度も繰り返すのは、絶対に嫌だったんだ。だから、僕らが好きだったアーティストからの影響を見せるような作品を作ったし、それから、スタジオでの技術を学び、それを使うのが面白くなっていた。スタジオに籠ってサウンドで実験的なことをもっとしたいと思っていたんだ。
それから、ああいう難しい方向に行ったのは、自分達の自信のなさも関係していたようにも思う。例えば、このアルバムでは、アレンジはもっとシンプルになっていて、前のアルバムのように、色んなことが起きているわけではない。
だけど、シンプルなアレンジの曲を作るのは、自分達に自信がない時はすごく難しい。前作は、自分達の自信のなさも関係していたのかもしれない。曲ができても、これじゃあ足りないと付け足し続けたからね。このアルバムではそういうことはほとんどしなかった。
今回、アルバムを作るにあたって今の音楽シーンと自分達のあり方について考えてみたりしたか、という問いにアンドリューがこう答えている。
アンドリュー:僕もベンも実は、音楽シーンに関しては疎いところがあって、だから、これまでも自分達が、時代遅れだと思えてしまうようなことが多々あったんだ。
だけど、今回については、そういう自分達をそのままで良いものとして受け留めることができるようになったと思う。つまり、このアルバムで重要だったのは、最終的には、自己発見ができたということだったと思うんだ。
この他にもインタビューでは、2人が特に影響を受けた他アーティストのアルバムについて、テクノロジーの発達とその罪悪感などにユーモアが加えられて描かれた歌詞のことなど、MGMTが今現在考えていることが分かる内容となっている。
トランプ政権のアメリカで生まれた『リトル・ダーク・エイジ』という作品。
その真意を語る2人の言葉を本誌にて確かめてみてほしい。
『ロッキング・オン』4月号の詳細はこちらから。
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/144330